建設廃プラ活用の高耐久アスファルト舗装開発、鹿島グループ内で資源循環:サーキュラーエコノミー
鹿島建設と鹿島道路は、建設現場で発生する廃プラスチックを活用した資源循環型の高耐久アスファルト舗装を開発し、鹿島グループ内でマテリアルリサイクルを完結させる資源循環モデルを構築した。
鹿島建設は2026年7月31日、鹿島道路と共同で、建設現場で発生する廃プラスチックを再利用した資源循環型の高耐久アスファルト舗装「サーキュラプラス舗装」を開発したと発表した。
鹿島建設はこれまで、建設廃プラを活用したリサイクル製品の開発に取り組んできた。一方、鹿島道路は通常のアスファルトにプラスチックを原料とした改質材を添加することで、舗装の耐久性を大幅に向上させる技術を持ち、「環境配慮型AKD舗装」として商品化している。今回、両社の知見を融合し、建設廃プラを用いた高耐久アスファルト舗装を開発した。
サーキュラプラス舗装は、環境配慮型AKD舗装の技術をベースに、添加する改質材の一部を、鹿島建設の建設現場で発生した建設廃プラ由来に置き換えた。改質材は鹿島道路のアスファルト合材製造プラントで添加している。
完成した高耐久アスファルトは、鹿島建設、鹿島道路それぞれの建設現場で使用。グループ内で資源を再利用するマテリアルリサイクルにより、サーキュラーエコノミーの実現につなげる。
鹿島道路の技術開発総合センター構内で、約50%が建設廃プラ由来の改質剤を添加した「サーキュラプラス舗装」の試験施工を実施した。
建設廃プラのばらつきが与える影響や、動的安定度の測定によるわだち掘れ抵抗性を検証したところ、一般的なアスファルト舗装に比べて大幅に耐久性が向上することを確認した。供用後の舗装の補修や更新までの期間が長くなり、更新頻度の低減によるCO2排出量削減に加え、維持管理費を含めたライフサイクル全体のコスト削減も期待できるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
サーキュラーエコノミー:持続可能な建築資材プラットフォームで、余剰建材を地図上に可視化
NewNorm Designは、持続可能な建築資材向けプラットフォーム「matinno」にてマップ機能「Circle」を公開している。余剰材や使用済み建材を地図上で可視化し、再利用希望者とをマッチングさせる。
第8回 国際 建設・測量展:日立建機が2027年に「ランドクロス」へ ICT施工や電動化、自動化で“機械の先”提案
日立建機グループは「CSPI2026」で、2027年4月に刷新する新ブランド「LANDCROS」の方向性を示した。施工データと建機をつなぐデジタルツインサービス、いすゞと開発中の電動建機、遠隔化/自動化施工などを披露し、建機メーカーの枠を超え、現場の課題を解決する「ソリューションプロバイダー」としての姿勢を打ち出した。
サーキュラーエコノミー:アルミサッシをビルからビルへ、戸田建設が水平リサイクルモデル確立
戸田建設とLIXILは、解体建物で発生したアルミサッシ廃材を新築建物のアルミサッシへ再利用する水平リサイクルモデルを確立した。
次世代の工業化建築:再生アルミ100%で設備ユニットを製造 高砂熱学やYKKら3社が本格運用へ
高砂熱学工業、YKK AP、阪和興業の3社は、機械設備ユニットのアルミフレーム工法に、再生材率100%のアルミニウム材を採用する取り組みを本格運用する。建築設備業界で初の試みとして、オフサイト生産の活用により施工段階のCO2排出量を10.8%削減を見込む。
サーキュラーエコノミー:石綿付着の廃アルミをサッシに再生 「Torch Tower」に清水建設が循環利用
清水建設は解体建物の石綿付着アルミパネルを新築建材へ再生する取り組みを開始した。独自の水圧工法で石綿を除去し廃棄物を有価スクラップへと変える。初弾として「Torch Tower」に実装し、資源循環に新たな常識を打ち立てる。
レジリエンス:“地震大国”日本の技術を世界へ! 日建設計が米ミシガン州立大とレジリエンス交流
日建設計は米ミシガン州立大学の学生を迎え、災害レジリエンスをテーマにした企業訪問プログラムを実施した。学生らはヴァーチャル地震体験システム「SYNCVR」をはじめ、女優ミラーを備えるトイレやキノコの皮でできたテーブルなどアイデアが至る所に詰まった共創スペース「PYNT東京」などを視察。地震大国日本の建築設計事務所が有する最先端技術と、クリエイティブのゲンバに触れ、エンジニアの卵たちに新たな気付きを与えた。


