建機の遠隔化から山岳工事の獣害対策まで カナモトグループが共同出展:第8回 国際 建設・測量展(2/2 ページ)
建機レンタル大手のカナモトは建機総合、グループ会社のソーキは測量機、ユナイトは道路工事関連機械や安全対策機器と、それぞれに専門分野を持つ。「CSPI2026」の共同出展ブースでは、3社それぞれが得意分野を生かした現場の安全を確保する製品群をアピールした。
ソーキはクラウドの現場管理とLINE連携を訴求
測量機分野を担うソーキは、自社開発の「ソーキクラウド」を中心とした現場管理の効率化を提案した。騒音、振動、風速をはじめ、熱中症指標(WBGT)といった現場環境を示すセンサー情報を一括で収集して管理する。情報を統合することで、現場状況をより詳細に把握し、早い段階で必要に応じた対応が可能になる。
使いやすさの観点では、現場作業員が日常的に使用している「LINE」と連携している。計測値が基準値を超えた際、管理者だけでなく、現場で働く人々のスマートフォンへ直接LINE通知を送ることができる。
LINEは、メールよりも開封率が高く、日常的なコミュニケーションツールとして定着している。通報にLINEを活用することで、熱中症への注意喚起や避難指示などをより確実に、リアルタイムに現場へ浸透させることが可能になる。
接触事故ゼロとペットボトルの水をミスト化で、建機の安全確保
道路工事を対象とした製品に強みを持つユナイトは、物理的な事故防止と作業環境の改善に焦点を当てたソリューションを展開している。
ブースでは、安全面で自動ブレーキシステム「U-Stoppen(ユーストッペン)」をPRした。建機の周囲に人が接近した際、警報を鳴らすだけでなく、機械を強制的に停止させる。周辺情報の把握には、AIカメラとミリ波レーダーを使う。
従来の接近警報装置は、建機に人が接近すると警報のみを発するものが多かった。しかし、警告するだけでなく、建機そのものの動きを止める。確実な安全策で、建設業の重篤災害の1つに数えられる「接触事故の撲滅」を目指している。
また、事前に座標を入力しておくことで、バックホーのブームが架空線や信号機に接近した際にアラートを出す「架空線接近警報システム」も紹介。インフラ設備への損傷事故を防ぐ手段として有効で、オペレーターの死角や不注意による電線を切断するなどの事故を防げる。
建機の暑さ対策製品としては、「U-Cooler(ユークーラー)」を提案した。エアコンのないオープンタイプの運転席でも、ミストを噴霧することで体感温度を下げる気化式の冷却システムだ。ペットボトルに入れた水をミストとしてオペレーターに当て、気化熱と風によってオペレーターを暑さから守る。
熱中症の防止には首筋を冷やすことが有効とされているが、U-Coolerの風はミストなので濡れず、電力もさほど消費しないので長時間の稼働が可能だ。
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