ハマネツがエアコン付の車載休憩所を提案、太陽光と蓄電池で稼働:“酷暑日”にも負けない建設現場
ハマネツは、猛暑が常態化する建設現場の熱中症対策に、太陽光発電と蓄電池でエアコンを稼働させる車載式休憩所「クルケイ」を提案している。電源のない現場でも、2トントラックに積載して快適な休憩空間を提供する。
猛暑が続く建設現場の熱中症対策が急務となる中、屋外ユニットや防災用品などを手掛けるハマネツが新たな対策製品を市場へ投入した。太陽光発電システムと蓄電池を搭載し、エアコンを単独で稼働させる車載式休憩所「クルケイ」を発売し、2026年7月22日にリリースを発表した。
エアコンを太陽光発電で運転、専用仮設トイレと接続
道路維持工事や河川工事、災害復旧の現場などでは商用電源を確保できないケースが多く、エアコン付きの休憩施設を設けるには、発電機を用意する手間や騒音の問題を抱えていた。
クルケイは屋根にソーラーパネルを備え、室内の蓄電池に電力を蓄えてエアコンを動かす車両を開発した。基本は太陽光発電と蓄電池を主電源として使い、商用電源や発電機への依存を大きく減らす。悪天候時やトンネル工事など日射条件が悪い環境下でも、100Vの外部電源から充電して継続利用できる機能を備え、多様な現場状況に柔軟に対応する。
現場の利便性を追求したコンパクトな設計も特徴だ。2トンロングトラックに積載して運用可能で、工事進捗に合わせて現場を移動する際も手間をかけずに休憩空間を移動して確保できる。
さらに、ハマネツが長年培ってきた仮設トイレのノウハウを応用し、専用の仮設トイレを直接接続できる構造を採用した。休憩環境と衛生設備を一体的に整備し、現場で働く人々の快適性を格段に高める。
ハマネツは「長年、仮設トイレを通じて建設現場の衛生環境の向上に取り組んできた。近年は猛暑による熱中症対策が大きな課題となっており、安心して身体を休められる環境の重要性を強く感じている。クルケイは現場の声をもとに開発した製品だ」と現場の危機感を開発理由に挙げ、現場環境の改善へつなげる方針を示す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
“酷暑日”にも負けない建設現場:大林組が猛暑期間の作業時間を「午前7時〜午後1時」に変更
大林組は、建設現場の熱中症リスク低減を目的に、猛暑期間(7〜8月)の作業時間帯を「午前7時〜午後1時」に変更する。気温上昇前に作業を集中させることで、安全確保と生産性の維持を目指す。
“酷暑日”にも負けない建設現場:6分でクーラー付き休憩所が出現 熱中症対策義務化に応じるアクティオの「暑熱対策」製品群
気象庁は2026年4月、最高気温40度以上の日を「酷暑日」と呼称することを決定した。近年は40度超えの日が非日常ではなくなるほど増え、屋外作業が主の建設業界にとって暑さ対策は最優先事項となっている。建機レンタル大手のアクティオは、6分で設営可能なテント型休憩所「冷える〜む3」をはじめ、さまざまなアプローチで酷暑日を乗り切る暑熱対策製品を提案する。
Japan Drone 2026:酷暑や粉塵もクリア 点群やBIMを現場で安定操作できる台湾の“タフネス”PC
日本ノヴァシステムは、「Japan Drone 2026」で、台湾Getac製のRugged(堅牢)PCやタブレットを展示したMIL規格に準拠した耐衝撃性やIP66の防塵/防水性能、強力な耐熱性能を備え、過酷な建設現場でのドローン点検やBIM活用を支えるデバイスとしてアピールした。
第8回 国際 建設・測量展:埋設物をバケットで検知 西尾レントオールがCSPIで最新ICT施工と熱中症対策を展示
西尾レントオールは「CSPI2026」で、「i-Construction 2.0」「電動化」「熱中症対策」の3つのテーマでブースを構成した。遠隔操作コックピットや埋設物を検知するバケット、作業員を守るクーラーテントなどを披露し、安全で高効率な現場構築を提案する。
“酷暑日”にも負けない建設現場:どんな体型もフィットする保冷ベスト登場、上着を脱がずに保冷剤交換
発明ラボックスとタイセイ繊工は、独自構造で男女問わずあらゆる体型にフィットする保冷ベスト「オールフィットセパクール」を共同開発した。従来のファン付き空調機能ウェアのインナーとして着る保冷ベストは、保冷剤を取り換える際に服を脱ぐ必要があったが、新ベストは脱がずに「秒」で保冷剤を交換できる。
“酷暑日”にも負けない建設現場:コンサル会社が建設現場向け“動画研修付き”冷感ミスト発売
建設現場の猛暑対策と安全教育を同時に解決する異色のアイテムが誕生した。ハタコンサルタントが発売する動画研修付き冷感ミスト「親方のひとふき」だ。涼みながら5分動画で命を守る知識を浸透させるという画期的な「新しい休憩習慣」を提供する。

