山岳トンネル施工データ基盤「DataPit」を全現場展開、大成建設:山岳トンネル工事
大成建設は、山岳トンネル工事のデータドリブン型施工を支えるデータ基盤「DataPit」を開発し、全現場への展開を開始した。
大成建設は2026年7月22日、山岳トンネル工事のデータドリブン型施工を支えるデータ基盤「DataPit」を開発し、2026年6月から全現場への展開を開始したと発表した。現場で日々発生する施工データを自動収集し、クラウド上で一元管理することで、現場管理や研究開発、応札業務などでデータ活用を促進する。今後はモデル現場での運用を通じて機能拡充を進める。
併せて、収集した施工データから、同一プラットフォーム上で施工実績データ管理図(長巻)やBIM/CIMモデルを自動作成するWebアプリを開発した。従来は施工データを基に資料やモデルを作成する一連の作業に月当たり約3日を要していたが、初期設定を除いて約5分に短縮可能になった。
山岳トンネル工事では、地山の変位計測データや切羽観察記録、ドリルジャンボの穿孔データなど、多様な施工データが日々取得されている。一方、これらのデータは現場や個別システムごとに管理されることが多く、横断的な分析や活用が課題となっていた。
DataPitは、大成建設の現場管理システム「T-iDigital Field」や既存の計測システムから出力される施工データを自動でクラウドへ収集し、一元管理するプラットフォームだ。作業所、本社、研究開発部門が同じデータへアクセスできるため、部門を横断したデータ活用が可能になる。施工状況の把握や迅速な技術判断、本社支援型の施工管理などに活用できる。大成建設によると、地山変位データから穿孔データ、追加地質調査までを包括的に統合/一元管理する点は業界に先駆けた取り組み。
今後は、穿孔データや湧水データ、サイクルタイムなどをAIによる施工支援や予測技術の基盤として活用し、山岳トンネル工事のさらなる生産性向上と品質向上を目指す。
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