DataLabsの3Dインフラ点検システムがNETIS登録 受発注者の共通デジタル基盤:スマートメンテナンス
DataLabsの3Dインフラ点検システム「Markly」が、国交省の技術データベース「NETIS」に登録された。クラックや鉄筋露出などの損傷を自動計測するシステムで、NETIS登録により、業務プロポーザルや総合評価落札方式での技術点向上につながる。
DataLabsは2026年6月22日、3Dインフラ点検システム「Markly(マークリー)」が2026年5月28日付で国土交通省のデータベース「NETIS」に登録されたと発表した。
インフラ点検で受発注者の共通デジタル基盤に
Marklyは、スマートフォンやタブレットで取得した3Dデータを活用し、クラックや鉄筋露出、うき、塗装剥がれなどの損傷数値を自動計測する。受注者(建設コンサル)は損傷図や数量計算書の自動生成から発注者へのWeb共有まで、現場作業を大幅に省力化し、発注者とのWeb共有や遠隔検査にも対応する。
発注者(自治体)向けには、図面や写真、3次元モデル、点検履歴などをクラウド上で一元管理する機能を備える。損傷情報や写真、損傷図、3次元データを紐(ひも)付けられる。また、GISと位置情報との連携により、全体管理や優先順位付けが可能だ。
DataLabsが開発した背景には、老朽化したインフラの増加や自治体の技術職員不足、紙や2D図面による情報管理の属人化やブラックボックス化といった課題がある。
Marklyは、建設コンサルタント(受注者)が点検や調査、設計業務で使うツールと同時に、自治体(発注者)がインフラ情報を一元管理する基盤システムとして設計されている。双方が同一のクラウド上でデータを共有することで、情報の断絶をなくし、継続的な維持管理サイクルが実現する。
NETIS登録の対象となった基本機能には、クラック延長や補修面積の算出、損傷展開図の自動生成、橋梁(きょうりょう)定期点検要領に準拠した損傷ラベリング、点群取得や図面作成、数量算出の分業化機能などを含む。
国土交通省 四国地方整備局による「現場ニーズと技術シーズのマッチング」の現場試行では、橋梁補修設計業務などで、従来手法との比較評価を実施し、「従来技術より優れる」と評価された。2026年3月には、国交省の「点検支援技術性能カタログ」にも掲載されている。
DataLabsは今後、劣化予測の精度向上を図る他、修繕計画の自動提案機能の開発を進める方針だ。
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