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日本一の超高層建築を支える清水建設の現場DX 7000人が働く超大型現場をデジタル化MCD3「ユーザーミーティング2025」レポート(1/2 ページ)

清水建設は、完成すれば高さ日本一の約390メートルを誇る超高層建築物「Torch Tower」の施工を担当している。清水建設の社員だけでも1日あたり300人、協力会社を含めると約7000人が従事することになるという。そのため、作業日報や作業指示書、安全環境日誌など、現場で大量に発生する紙ベースの管理をいかにデジタル化して、効率化するかが重要となる。

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 MCD3(エムシーディースリー)は2025年12月、プライベートイベント「ユーザーミーティング2025」を開催した。清水建設の相田和也氏はユーザー事例の講演に登壇し、竣工後に日本一の高さとなる「Torch Tower(トーチタワー)」を擁する常盤橋街区の街づくりで、MCD3の施工管理サービス「ワークサイト」を活用した業務効率化の取り組みを紹介した。

効率的な施工管理にはデジタル化が必須だが……

 常盤橋街区のプロジェクトは、JR「東京」駅日本橋口前で進行中の敷地面積3.1ヘクタールにも及ぶ大規模複合再開発で、街区全体の名称は「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」だ。

 清水建設が施工を担うメインタワーのTorch Towerは、完成後には大阪市のあべのハルカス(約300メートル)や麻布台ヒルズ森JPタワー(約325メートル)を超え、日本最高層の約390メートルとなる見通し。地下4階地上62階建て、延べ床面積55万1000平方メートルの規模で2023年から着工し、事務所や飲食店、上層階にはホテルや賃貸住宅などを備える複合施設となる計画で、2028年に竣工を見込む。

 建設プロジェクトがこれだけ大規模になれば、作業員の数も比例して多くなる。TOKYO TORCHでは、清水建設の社員だけでも1日あたり300人、協力会社の作業員を含めると推定5000〜7000人が従事する。工期も60カ月に及ぶため、長期間にわたり多種多様な人が出入りする。相田氏は「仕事のやり方ひとつで、一人ひとりの負荷が大きく変わってくる」とし、効率的な現場管理が極めて重要との認識を示した。

 相田氏が取り組んだのは、デジタルツールの活用によって現場進捗や作業調整、労務/安全衛生、作業員の入退場などの情報を一元管理し、業務の効率化と生産性向上を目指すことだ。しかし、一筋縄で実現できることではなかったようだ。

デジタルツールの活用で、業務効率化と生産性向上を目指す
デジタルツールの活用で、業務効率化と生産性向上を目指す 写真は全て筆者撮影

 その理由には、物件ごとに管理が独立するという建設業特有の慣習がある。建設の仕事は、ひとつの現場が竣工すると次の現場で別のプロジェクトが始まる。問題なのは、その際に前の現場で経験した失敗や反省が受け継がれないことだ。

 前の現場の経験は、元請け会社と協力会社が連携して管理することで次の現場に生かされる。特に工事日誌や日報の管理は重要となる。しかし、相田氏は「残念ながらデジタル化の完成形にはまだ届いていない」と指摘する。そこには「システム開発は時間がかかる」「誰かがデジタル化してくれるだろう」といった半ば他人任せな空気感も存在していたようだ。

清水建設 常盤橋プロジェクト建設所 副所長 相田和也氏
清水建設 常盤橋プロジェクト建設所 副所長 相田和也氏 

ワークサイトの活用で、会計処理までが効率化

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