ヤンマー建機がホンダ製バッテリー採用 CSPIで新型GX建機を参考出展:CSPI2026(2/2 ページ)
建設現場で、カーボンニュートラルの実現と慢性的な熟練オペレーター不足は、喫緊の課題となっている。こうした中でヤンマー建機は解決策として、ホンダの汎用バッテリーを採用した最新の小型電動建機と独自のICT施工ソリューションを提案する。
熟練技能をデジタルで補完する3Dマシンコントロール
電動化と並ぶもうひとつ大きな柱が、ICT建機化だ。建設業界でも高齢化が進む中、経験の浅い若手オペレーターがいかにして高品質な施工を担えるかが重要になっている。その解決策として、3Dマシンコントロールや3Dマシンガイダンスの導入が進んでいる。
最新機種「ViO30-7」には、ブレード3Dマシンコントロールを搭載。あらかじめ入力された3D設計図のデータに基づき、建機の動きを自動で制御し、オペレーターの技能によらず、必要な整地作業が効率的に行える。不慣れな新人でも、慎重になりすぎて作業が遅れたり、逆に掘りすぎたりするといった心配がない。
マシンガイダンスの導入ハードルを下げる、「後付け」支援策
ヤンマー建機は、マシンコントロールの他、マシンガイダンスの普及にも力を入れている。ミニショベルなどにトプコンの測量ソリューション「杭ナビ」を搭載した「杭ナビショベル」などを展開している。杭ナビとショベルが連携すると、丁張りなどの下準備なしで高精度の施工が可能になる。
自動で施工が行えるマシンコントロールに対し、マシンガイダンスはあくまで操作の「ガイド」だ。しかし、画面上で数ミリ単位の精度を確認しながら作業できるため、熟練者でなくても、最後の一掘りまで精度が必要な設計通りの施工をサポートしてくれる。
一般的に、新機種の導入が必要なマシンコントロールに対し、マシンガイダンスは既存の建機にセンサー類を後付けできるため、コスト面でメリットがある。しかし、実際にセンサーを取り付けるにはハードルが存在した。例えば、センサーを固定する専用部品のブラケットは、ユーザー自身が手配しなければならない。
そこでヤンマー建機は、センサー類を後付けするためのブラケットをメーカー側で手配する方針をとった。従来、ICT化に必要なセンサーや測量機器は測量機メーカーから直接購入して取り付けていた。しかし、建機メーカーがセンサーを固定するためのブラケットをあらかじめ準備しておけば、マシンガイダンスの導入ハードルが下がり、現場でのスムーズなセットアップが可能になる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
毎秒200万点を取得する3Dスキャナーと「ICT施工StageII」対応のショベル制御システム、トプコン
点群データは、今や建設や土木のICT施工で欠かせないものとなっている。建物の点群データは、施工の後の保守や管理にも活用され始めている。トプコンの新しい地上型3Dレーザースキャナー「CR-P1」シリーズは、従来機比約16倍の高速スキャンで、毎秒200万点の点群を取得するフラグシップモデルだ。
施工履歴データ収集、チルトロテータ自動制御の新ショベルシステム発売 トプコン
トプコンは、リアルタイムで作業の進捗を把握できる施工履歴データの収集/記録機能や、ショベルのバケットを傾斜/回転させる「チルトローテータ」の自動制御機能を備えた、油圧ショベル用の新たなICT建機システム「MC-Maxショベル」を発売する。
2025年度のICT施工原則化で、コマツが3D施工の標準モデルと位置付ける次世代ICT建機
2025年度から国交省の直轄土木工事のうち「土工」と「河川浚渫」で、小規模でも発注者指定を基本にICT施工が原則化される。建機メーカーのコマツはこうしたICT施工の拡大に対応すべく、運転席のモニターに設計データの掘削面と刃先の位置などを表示する施工サポート機能「3Dマシンガイダンス」を標準搭載した次世代3D施工機を提案する。
ICT建機の導入コストを抑えるマシンガイダンス「入門版」、住友建機が提案へ
住友建機は、「第6回 建設・測量生産性向上展」で、自動化や遠隔操作、安全性/生産性の向上などをテーマとしたさまざまな建設機械に関連する新技術を出展した。日本道路と共同開発した「HA60W自動走行/自動伸縮システム」のデモンストレーションや、従来よりも低コストで導入できる入門版の新マシンガイダンスシステムなどを紹介した。
ボルボが満を持して20tクラス“電動式油圧ショベル”を日本市場投入 GX建機認定を追い風に
ボルボ・グループ・ジャパンは、日本市場で3機種目のEV建機となる「EC230 Electric」を発売する。国交省のGX建機認定制度など日本で今後、建機EV化/電動化が普及することを見据え、独自に内製化しているICT施工の機能も備えた需要の多い20トンクラスで本格拡販に乗り出す。
“ChatGPT”で建機を遠隔操作! ICT施工の設定や作業内容に応じた機能提案も、住友建機
住友建機は、生成AIを建機操作の自動化/遠隔化に活用することを試みている。オペレーターが離れた場所からChatGPTに「目標積載量を10トンにして」「深さ1メートルで掘りたい」などと話しかけると、自動で最適な機能が設定される。また、「今日はダンプの積み込みをする」「現場は石混じりだ」と作業内容や状況を伝えると、対応するICT建機の機能も提案する。



