鉄建建設、社内AIチャットに技術伝承機能を追加 ベテランの暗黙知を形式知化:AI
鉄建建設は、ベテラン社員が持つ設計変更提案や安全/衛生管理に関する知見をAIで形式知化する「てっけんAI-Chat・技術伝承機能」を社内向けに公開した。
鉄建建設は2026年6月12日、ソフトバンクの協力のもと、ベテラン社員が持つ設計変更提案や安全/衛生管理に関する知見をAIで形式知化する「てっけんAI-Chat・技術伝承機能」を開発し、社内向けに公開したと発表した。
てっけんAI-Chatは2024年に開設した社員専用の生成AIサービスで、社内ネットワーク上に構築し、セキュリティを確保しながら業務に活用できる環境を提供している。
鉄建建設では、適切な工事設計変更の提案に関するノウハウや現場の安全/衛生に関する知識が、一部のベテラン社員に「暗黙知」として蓄積される傾向にあった。そこで、ベテラン社員へのヒアリングの結果や過去の協議資料、各種工事仕様書などの情報を自社専用環境「てっけんAI-Chat」に取り込み、AIを活用して知見を形式知化する技術伝承機能を開発。新機能により若手社員のスキル向上や業務効率化を図り、プロジェクト価値の最大化と組織全体の技術力向上につなげる。
設計変更提案にあたっては、技術的課題の整理や現場条件に応じた工法選定、他手法との比較など、多岐にわたる検討や資料さ癖が求められる。経験の浅い社員には単独での対応が難しい場合があった。技術伝承機能が技術的な疑問への回答や過去の協議資料を基にした提案書案の作成を支援することで、若手社員の早期育成や業務効率化、労働時間削減が期待できる。
また、安全/衛生管理分野に関する知識をデータも備え、現場状況に応じた対策を提案することで、安全性向上と業務効率化の両立を図る。
施工計画書案の自動生成、インターネット上の最新情報活用などを推進
今後は、工事条件に適合した施工計画書案を自動生成する機能の開発を進める。また、現在の「てっけんAI-Chat」はセキュリティ確保の観点からインターネット上の情報を取り込まない設計としているが、今後は外部情報と社内ナレッジを組み合わせることで、技術動向や市場環境の変化を踏まえた高精度な意思決定支援の実現を目指す。さらに、設計変更に関する知識に加え、各種技術データや過去プロジェクト情報の活用を進め、領域横断的な知見の融合による意思決定の高度化にも取り組む。
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