卵が割れない衝撃吸収力 ドローンの振動を素材と設計で制御:Japan Drone 2026(2/2 ページ)
タイカは「Japan Drone 2026」で、ドローン飛行時の振動問題を解決する「αGEL防振材」と「防振設計支援サービス」を披露した。優れた衝撃吸収性と熱伝導性を持つ素材の提供に加え、設計段階からのシミュレーションで開発の効率化と機体の高精度化に貢献する。
防振設計を上流から支援するシミュレーションサービス
「防振設計支援サービス」は、防振設計プロセスをトータルに支援するサービス。顧客から、振動に関する課題、使用環境などを聞き取り、シミュレーションを通じて適切な防振構造を検討する。材料や形状の提案だけでなく、必要に応じて振動評価や性能検証までサポートすることで、開発初期段階から防振設計を組み込める。αGELの長年にわたる研究開発で蓄積してきた知識と経験を生かしたタイカならではのサービスだ。ドローン専用ではなく、振動対策が求められる幅広い製品や機器を対象としており、今回の展示では、ドローン分野に応用する提案としてPRした。
ドローンは機体の用途によって、振動源や搭載機器の重量、取り付け位置、機体構造が異なる。防振材を組み込む際には、求められる防振性能などに応じて、適切な材料や形状を選定する必要がある。単に防振材を取り付ければよいわけではなく、対象となる振動の周波数や荷重条件に合った設計が求められる。
従来は、実物に防振材を取り付け、試作と評価を繰り返しながら仕様を詰めていくケースも少なくなかった。しかし、実機での検証は手戻りが多くなりやすく、機体や搭載機器の条件によっては、気軽に実物を用いた検証ができない場合もある。ブース担当者は、「そういった場合、顧客がどのような設計で使いたいのかという情報をもとに事前にシミュレーションし、開発にかかる時間や費用といったコストを下げられる」と利点を語った。
ドローンの産業用途が広がるなか、搭載されるカメラ、センサー、通信機器、制御基板などは高度化している。こうした機器の性能を十分に発揮させるには、振動を後から対策するのではなく、設計段階から制御する視点が欠かせない。
タイカは、αGEL防振材と防振設計支援サービスを組み合わせ、ドローンの高精度化や信頼性向上を素材や機体設計の両面から支える強い姿勢を示した。
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