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卵が割れない衝撃吸収力 ドローンの振動を素材と設計で制御Japan Drone 2026(1/2 ページ)

タイカは「Japan Drone 2026」で、ドローン飛行時の振動問題を解決する「αGEL防振材」と「防振設計支援サービス」を披露した。優れた衝撃吸収性と熱伝導性を持つ素材の提供に加え、設計段階からのシミュレーションで開発の効率化と機体の高精度化に貢献する。

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 タイカは、ドローンに特化した国内最大規模の専門展示会「Japan Drone 2026」(会期:2026年6月3〜5日、幕張メッセ)の「機体構成部品・素材特別企画ゾーン」に出展し、ドローンで採用実績のある「振動制御ソリューション」を紹介した。

タイカの展示ブース
タイカの展示ブース 写真は全て筆者撮影

 タイカは、多機能素材「αGEL(アルファゲル)」や介護/福祉用品「αPLA(アルファプラ)」などの開発から製造、販売までを手掛けるメーカーだ。αGELは衝撃吸収や防振/制振などの用途で、ランニングシューズのソールや筆記用具のグリップなど、幅広く展開されている。

ALTALT αGELの衝撃吸収性を示すデモ。高所から生卵を落としても、割れることはなかった

 今展では、ドローンで採用実績のある振動制御ソリューションをテーマに、αGEL防振材と防振設計支援サービスを訴求した。素材単体の提供にとどまらず、振動課題の把握から設計、評価までを支援することで、ドローンの高精度化と信頼性向上に貢献する考えを示した。

防振性能と耐久性を両立するαGEL防振材

 ドローンは、プロペラやモーターの回転によって飛行中に振動が発生する。機体の安定性だけでなく、カメラ映像のブレ、センサーの計測精度、搭載機器の耐久性にも悪影響を及ぼす。点検、測量、監視、防災など、ドローンの用途が産業領域に広がる中で、振動を物理的に抑える防振/制振技術の重要性は高まっている。

 そうしたニーズに応える製品が、タイカのαGEL防振材だ。振動源と保護対象の間にαGELを挟み込むことで、振動の伝達を低減し、搭載機器の保護や騒音低減などの効果が期待できる。ゴムでは実現が難しい高い防振性能と優れた耐久性を兼ね備えている。ブース担当者は、「ドローンの心臓部となる基板と機体との接続部に、αGEL防振材を挟み込むことで、飛行中の振動が基板に伝わることを抑える」と説明した。

基板と機体との接続部にαGEL防振材を取り付けた見本。固定金具(写真右側)の半透明の部材がαGEL
基板と機体との接続部にαGEL防振材を取り付けた見本。固定金具(写真右側)の半透明の部材がαGEL

 αGEL防振材は、用途に応じて複数の形状を用意している。コマのような簡易的な構造で対象物を支え、振動を絶縁するマウントタイプ(インシュレーター)、ネジ止め部分に取り付けるブッシュタイプ、シート状のシートタイプなどがあり、使用箇所や搭載機器に合わせて柔軟に対応可能だ。適切な製品がない場合は、オーダーメイドで応えるという。

αGEL防振材の豊富なラインアップ
αGEL防振材の豊富なラインアップ
αGEL防振材の装着/非装着の振動テスト。右側のビーズはほとんど動いていないが、左側は激しく振動している
αGEL防振材の装着/非装着の振動テスト。右側のビーズはほとんど動いていないが、左側は激しく振動している

 さらにαGELは、防振性能に加え、素材特性として高い熱伝導性も有する。ドローンは、バッテリー、モーター、制御基板、カメラ・センサー類などが飛行中に発熱する一方、軽量化や省スペース化の制約から放熱設計にも工夫が求められる。ブース担当者は「発熱体と冷却部分の間に挟み込むことで、効率よく排熱できる。αGELは熱制御の面でもドローンの部材として貢献できる」と話し、防振材としてだけでなく、熱対策部材としての利用例にも触れた。

防振設計支援サービスの紹介パネル
防振設計支援サービスの紹介パネル

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