衛星地球観測の活用事例を解説、CONSEOがレポートと動画シリーズを公開:衛星地球観測
JAXAが事務局を務めるCONSEOは、衛星地球観測データの仕組みや活用動向を解説する「CONSEOレポート」と解説動画シリーズを公開した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が事務局を務める衛星地球観測コンソーシアム(CONSEO)は、デジタル分野やグリーン分野での衛星利用促進を目的に「CONSEOレポート」を作成し、2026年4月6日に解説動画を公開した。
CONSEOレポートは、衛星地球観測の基本的な仕組みや特徴を整理した基礎編に加え、カーボンクレジット、スマートシティー、海洋DX、防災DXの4分野での活用動向をまとめた計5種類。各分野の業界動向や具体的なユースケースを示すことで、衛星データの実務での活用を促進することがねらいだ。
公開した動画シリーズはレポート内容の理解を補完することが目的で、基礎編と各分野別の解説を含む全5本から成る。基礎編では衛星地球観測の仕組みや従来技術との違い、特徴を体系的に解説。スマートシティー編ではインフラ監視や都市デジタルツイン、都市計画最適化に関する動向や事例を、防災DX編では、災害時の被災状況把握や意思決定支援などでの活用事例を取り上げる。
レポートと動画は、新規事業の企画立案や社内調整の資料としての活用に加え、衛星地球観測を活用したサービスの営業活動、社内教育や人材育成の教材としての利用を想定している。基礎知識と具体的なユースケースを整理することで、専門外の担当者でも活用イメージを持てる構成とした。
動画はCONSEOのYouTubeチャンネルで公開しており、1本当たり15分程度。CONSEO事務局メンバーの村木祐介氏が解説を担当する。
スマートシティー編では、都市活動DX、GX(グリーントランスフォーメーション)、都市の最適化、都市のシミュレーションの4つの領域において、衛星データを生かせると紹介。ドローンや地上センシングと比較して広域を低コストかつ効率的、迅速に観測できる点に加え、長期にわたる都市発展のモニタリングや複数都市を均質に比較できるなどの強みを挙げた。
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