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福島第一原発3号機を極小ドローンで調査 圧力容器底の「つらら状」デブリ撮影に成功ドローン(1/2 ページ)

東京電力は、福島第一原発3号機の原子炉格納容器内で、マイクロドローンを用いた気中部を調査した。人が近づけない高線量エリアの狭く暗い空間を飛行し、圧力容器底部に付着するデブリの鮮明な撮影に成功した。これまでの有線ロボットやカメラ付きパイプではアプローチが難しかった土台周辺などのデータも取得し、PCV内部の高精度デジタルツイン(3D点群データ)化が可能になる。

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 東京電力ホールディングスは2026年3月19日、福島第一原子力発電所3号機の原子炉格納容器(PCV)内部で、マイクロドローンを用いた気中部調査を完了したと発表した。

 2026年3月5日の調査開始から約2週間にわたり、遠隔操作で超小型無人機が極めて高線量かつ暗所のPCV内を飛行し、原子炉圧力容器(RPV)底部に付着した「つらら状」の構造物などを鮮明な映像として捉えた。燃料デブリの大規模な取り出しに向け、廃炉作業を前進させる貴重なデータとなる。

極小ドローンによる全20回の飛行をノントラブルで完遂

 3号機のPCV内部は人が到底近づけない高線量エリアで、しかも機器や配管が入り組んだ狭くて暗い空間。東電が今回採用したのは、縦横わずか十数センチのコンパクトで機動性に優れたマイクロドローンだ。

3号機PCV内部調査範囲 縦断面概略図
3号機PCV内部調査範囲の縦断面概略図 出典:東京電力ホールディングスプレスリリース
3号機マイクロドローン調査のイメージ
3号機マイクロドローン調査のイメージ 出典:東京電力ホールディングスプレスリリース

 調査に当たってPCVの隔離状態を保つため、φ140ミリの「X-53ペネトレーション(貫通孔)」に専用のシールボックスを取り付け、そこからドローンを投入した。シールボックス内には計6機のドローンが待機し、最大2機を同時にPCV内へ送り込む仕組みとした。

シールボックスとインストール装置の図解
シールボックスとインストール装置の図解 出典:東京電力ホールディングスプレスリリース
ドローンを送り込むインストール装置
ドローンを送り込むインストール装置 出典:東京電力ホールディングスプレスリリース

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