検索
連載

「若手/中堅層の減少が際立つ。技能工は人手不足に歯止めがかからず」建設業就業者の最新動向【独自調査】建設業の人材動向レポート(63)(2/3 ページ)

本連載では、総合人材サービス会社で建設業向けの人材サービスを展開するヒューマンリソシアが、独自に調査した建設業における人材動向を定期レポートとしてお届けする。建設業従事者の人材動向に関する実態を解明し、建設業各社の採用・定着に向けた戦略を考えるうえで少しでもお役に立てれば幸いである。今回は、総務省の「労働力調査」を基に、建設業における最新(2025年)の就業者動向について分析した。

Share
Tweet
LINE
Hatena

■建設業の就業者数は478万人と減少傾向、特に若手や中堅の減少が際立つ

 続いて、建設業の就業者動向をみていく。

 建設業で働く就業者数は、2025年は前年比0.2%増の478万人だった(図表5)。前年の1.2%減から増加に転じたものの、増加率は全産業計の0.7%増を下回った。最も就業者が多かった2018年の505万人から、2025年には27万人減少(5.3%減)し、直近10年間で減少傾向が続く。

図表5 建設業の就業者数の推移
図表5 建設業の就業者数の推移 出典:総務省「労働力調査」よりヒューマンリソシアが作成

 男女別では、男性が前年から変わらず389万人、女性が前年より1万人増加して88万人となった(図表6、1000人以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも一致しない)。男性が2015年の425万人から2025年時点で36万人減少(8.5%減)している一方、女性は同75万人から同13万人増加(17.3%増)しており、女性比率は15.0%から18.4%に拡大している。

図表6 建設業の男女別就業者数/女性比率の推移
図表6 建設業の男女別就業者数/女性比率の推移 出典:総務省「労働力調査」よりヒューマンリソシアが作成

 65歳以上の就業者数は2015年の64万人から2020年の84万人へと大幅に増加したが、それ以降は減少傾向に転じ、2025年には80万人となった。65歳以上の割合も2020年の17.0%から2025年には16.7%に低下し、建設業で高齢化の進行は、直近では一服していることが示唆される(図表7)。

図表7 建設業の65歳以上の就業者数の推移
図表7 建設業の65歳以上の就業者数の推移 出典:総務省「労働力調査」よりヒューマンリソシアが作成

 なお、年齢階級別に2015年と2025年を比較すると、増加率が最も大きかったのは、65歳以上の25.0%増。減少率が最も大きかったのは35〜44歳で、36.2%減。全産業計における同階級の減少率は16.5%減のため、建設業では、特に中堅層の35〜44歳の減少が、全産業と比較して極めて大きい。加えて、15〜19歳も8.0%減(全産業計16.9%増)、25〜34歳は横ばいで、建設業では若手や中堅層が減少傾向にある(図表8)。

図表8 建設業の年齢階級別就業者数の推移
図表8 建設業の年齢階級別就業者数の推移 出典:総務省「労働力調査」よりヒューマンリソシアが作成

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る