遠隔通話を“資産”に変える! クアンドが現場の「暗黙知」をAIで議事録化:第10回 JAPAN BUILD TOKYO(1/2 ページ)
福岡県北九州市発スタートアップのクアンドは、遠隔コミュニケーションツール「SynQ Remote」の最新アップデートでAI議事録の機能を追加した。通話をその場限りで終わらせず、会話と写真をひも付けて記録し、要約や是正指示、報告書作成までを支援する。移動と事務作業の負荷を抑え、日常のやり取りを知見として蓄積するのが狙いだ。
クアンドは、「第10回 JAPAN BUILD TOKYO−建築・土木・不動産の先端技術展−」(会期:2025年12月10〜12日、東京ビッグサイト)の構成展「第5回 建設DX展」に出展した。 ブースでは、遠隔コミュニケーション支援ツール「SynQ Remote(シンクリモート)」に追加したAI議事録機能を紹介した。通話だけでなく、会話と写真を記録して、要約や報告書化までつなげ、現場の知見として残す、人手不足や技術継承を見据えた運用を提案した。
遠隔で“同じものを見る”ためのSynQ Remote
人手不足が進む中、現場への移動を減らし、遠隔で支援したいニーズが高まっている。協力会社との小さな確認やその場の判断が多い建設現場では、やり取りが口頭のまま流れ、記録が追いつかないことも少なくない。結果として「言った/言わない」の火種や、引き継ぎ漏れが起きやすい。こうした課題に対するアプローチとして、クアンドが提案するのが遠隔コミュニケーションツールのSynQ Remoteだ。
SynQ Remoteの特徴は、現場で使い続けられることを徹底的に追求したサービス設計にある。
まず、アプリのインストールを前提としない。アカウントを持たない相手でも、メールアドレスが分かれば、QRコードやURLを共有するだけで通話を開始できる。
意思疎通のしやすさも重視した。画面上にポインターを出し、指示箇所を双方向で共有できるため、「あれ」「それ」といった抽象語に頼らずに確認を進められる。加えて、通話中の映像にフリーハンドで矢印やマーキングを書き込める。口頭だけでは伝わりにくい論点をその場で可視化できる仕組みだ。ブース担当者は「現場作業員には、日本語に堪能でない外国人やデジタルツールに不慣れな高齢の方もいる。そうした人々が取り残されないように、誰でも簡単に使えるツールの開発を目指している」と話す。
通信や画質面も現場利用を意識した。電波環境が極端に悪い場合は、影響を受ける可能性があるものの、山間部や地下作業でも比較的途切れにくいとのユーザーからの評価が寄せられている。
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