ビデオ通話のSynQ Remoteに新機能 CEO下岡氏「目指すのは少人数で複数現場を回せるCoE」:メンテナンス・レジリエンスTOKYO2025(1/2 ページ)
クアンドの「SynQ Remote」は、建設業や製造業などの“現場”に特化したビデオ通話サービスだ。現場作業員をビデオ通話でつなぎ、画面内にはポインターも表示可能なので、操作手順を的確に指示できる。作業記録や新人教育にも役立ち、「画質優先モード」と「留守録」の新機能でさらに進化したSynQ Remoteについて、CEOの下岡純一郎氏は「単なるビデオ通話の提供ではなく、ベテランの代替となり、少人数で品質を落とさずに複数現場を回せる仕組み“CoE”の提供を目指している」と語る。
クアンドは、「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2025」(会期:2025年7月23〜25日、東京ビッグサイト)で、ビデオ通話サービス「SynQ Remote(シンクリモート)」の新機能「画質優先モード」と「留守録」をPRした。会場でCEO 下岡純一郎氏に、SynQ Remoteの強みと今後の戦略について聞いた。
現場への移動時間を削減し、人材育成にも役立つSynQ Remote
SynQ Remoteは、専用アプリをインストールしなくとも誰でも使えるサービスだ。設備の点検や保守の場合、設備機器の近くにQRコードを貼り付けておけば、必要に応じてスマートフォンから簡単にビデオ通話を始められる。ビデオ通話では、現場で作業にあたる新人に、本社や事務所にいながらベテランが指示できる。
通話中には画面上に手書きで書き込め、操作するスイッチやバルブ、確認すべき計器などの対象を丸で囲んだりすれば明確に指摘できる。音声だけのやり取りでは、「あれ、これ、それ」などで伝えるため、誤解が生まれやすい。画面上に矢印を表示したりマークを付けたりすれば、対象の設備を間違えずミスを防げる。
SynQ Remoteは、人材配置の最適化にも有用だ。これまで現場の状況を把握するには、ベテラン技術者が時間を掛けて出向かなければならなかった。SynQ Remoteがあれば、現場に行くのは新人の技術者でも問題はない。現場で想定外の作業が発生しても、SynQ Remoteで状況を共有し、ベテラン技術者の指示を仰げばよい。
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