日立建機の後付け3Dマシンガイダンス、対象機種を8機種に拡大:i-Construction 2.0
日立建機は、油圧ショベル向け3Dマシンガイダンスキット「Solution Linkage MG」の対象機種を従来の2機種から8機種へ拡大した。
日立建機は2026年2月16日、標準仕様の油圧ショベルに3Dマシンガイダンス機能を後付けできるキット「Solution Linkage MG(ソリューションリンケージ エムジー)」の対象機種を、従来の2機種から8機種へ拡大すると発表した。
従来対象だった20トンクラスの「ZX200-7」「ZX200LC-7」に加え、新たに後方超小旋回型の13トンクラス「ZX135US-6」「ZX135US-7」、20トンクラス「ZX225US-7」「ZX225USLC-7」、後方小旋回型の20トンクラス「ZX225USR-7」「ZX225USRLC-7」を追加した。
Solution Linkage MGは、対象の油圧ショベルに後付けすることでICT建機として活用でき、ICT施工をこれから始めるユーザーや複数台運用を想定するユーザーなど幅広い層への適用を見込む。販売価格は450万円(税別)。2月20日から受注を開始した。
2026年6月にペイロード機能を適用
2026年6月には、ダンプトラックへの積載量をリアルタイムで計測するペイロード機能を適用予定。バケット内の荷重を計測し、運転室内のガイダンスモニターに表示する。過積載や積み込み不足の低減を図り、土砂運搬作業を効率化する。施工管理者向けのWebアプリ「Solution Linkage Payload」により、現場から離れた場所でもブラウザ上で作業進捗の確認や帳票出力が可能となる。
ガイダンスモニターは、シンプルなデザインで見やすさと使いやすさに配慮した。色や音で分かりやすくガイドし、オペレーターが設計図面と比較したバケットの位置や角度、車体が施工方向に対して正しく向いているかといった情報を直感的に把握できる。
ICT施工に必要な設定や稼働状況の確認を遠隔で行えるため、車体の設定やトラブル対応で現場に出向く手間を削減。施工履歴データはダウンロードでき、出来形管理帳票の作成に活用できる。
さらに、土量進捗管理ソリューション「Solution Linkage Ryube」と連携することで、施工履歴データから切盛土量や土量進捗率を自動算出する。PCやタブレットから日々の進捗状況を把握できる環境を整える。
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