施工管理をもっと効率化 関電工の計測アプリと連携など「eYACHO」最新版:第10回 JAPAN BUILD TOKYO(2/2 ページ)
MetaMoji(メタモジ)の「eYACHO(イーヤチョウ)」は、MetaMojiと大林組が共同で開発した施工管理アプリで、2015年に発売した。その後、対応OSやモバイル環境の拡充、機能拡張などを重ね、10年を節目を迎えた2025年にVer.7へ大規模アップデートした。現在、法人向けの「eYACHO for Business」は、iOS版、Windows版、Android版で、それぞれ “バージョン7”が最新となっている。
機能強化した既存機能で現場の効率アップをサポート
最新版では、前のバージョンに比べて既存機能も強化した。代表例が「安全AIソリューション」だ。昨今の現場では、人手不足ゆえに経験が浅い若手監督の配置が多くなっている。また、日本の建設現場に慣れていない、外国人も増えている。そのため、日々の安全衛生をどう標準化して管理するかが喫緊の課題となっている。
eYACHOでは、AIが参考情報を基にリスクや対策を出力する「自動モード」と、AIと対話しながら作業者自身が選択してリスク対策を作成する「インタラクティブモード」を用意。インタラクティブモードでは、現場の実態や作業内容に即して施工管理時の安全検討(リスクアセスメント)を行える。そのため、属人的な知識や経験に依存しない、安全で効率的な現場運営が実現する。
AIが引用するソースは、厚生労働省が公開している災害事例のデータや建設関連法令の他に、各種リスク管理マニュアルにも対応した。自社で蓄積している労働災害データベースがあれば、工種などによって、オープンデータによる未然防止や自社データを活用した再発防止というように使い分けも可能になる。
他にもブースでは、レイヤーの表示/非表示や追加/削除を一括で行える「レイヤー操作」、生成AIを使って帳票が作れる「帳票の電子化」、データが同期するパフォーマンスを向上させて運用負荷が軽減した「フォルダ管理/高速化」など、かゆいところに手が届く利便性を高める機能も強化したことを紹介した。
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