虎の門ヒルズ45階「攻殻機動隊展」への誘導をARでエンタメ化 移動時間で作品世界へ没入体験:xR(3/3 ページ)
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーでは、「攻殻機動隊展〜Ghost and the Shell〜」の開催に合わせ、来場者を45階の会場までスムーズに誘導するとともに、移動そのものをエンターテインメントとして体験させる実証実験を行った。AR技術を活用し、作品の世界観を館内移動のプロセスまで拡張する新たな試みだ。
「タチコマ」をモチーフにした特別仕様のUNI-ONEが登場
また、2026年1月29〜31日の3日間限定で、360mapsとモビリティロボットUNI-ONEを組み合わせた実証を実施した。
UNI-ONEは搭乗者が座ったまま体を傾けるだけで移動できるモビリティだ。本田技研工業の担当者によると「これまで3歳から92歳の方まで乗っていただいた。移動時にシートの高さが上がり、立っている人と近い目線で会話しながら移動が可能で、安全性が高く、商業施設の人混みの中でも使用できる」と説明。
実証実験に合わせ、本体を攻殻機動隊に登場する「タチコマ」をモチーフにした特別仕様に塗装。UNI-ONEに乗り、360mapsのナビゲーションに従って館内を移動しながら、攻殻機動隊歴代キービジュアルなどのARコンテンツを楽しめる体験を提供した。
人流データを検証し、送客への活用も検討
今回の取り組みは、東京都の「次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業(Tokyo NEXT 5G Boosters Project)」に採択された。
一度きりの実証で終わりではなく、建物のデジタルデータ作成した後は、コンテンツを差し替えるだけで別の企画にも展開できる。担当者は「次の展開としてAR上でのプロモーションなどが見込める他、ナビゲーションの利用データを人流分析にも活用可能だ。人が立ち寄りにくい場所にあえてARコンテンツによるフォトスポットを設置することで、実際に人の流れが変化するかといった検証も行う。将来は人流データを送客などに活用することで、ビル全体の収益化へ貢献できる仕組みを検討する」と話す。
360Channelは今後、実証で得た知見を基に、イベント会場や商業施設への展開を検討する。「移動のエンターテインメント化」という新たな価値の提案を通じて、施設全体の体験価値の向上につなげていく。
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