ニュース
SPIDER+のBIM活用機能が「Rebro」ビュワーと連携、清水建設らと共同開発:BIM
スパイダープラスは建設DXサービス「SPIDER+」のオプション機能「「S+BIM」に、建築設備専用CAD「Rebro」のビュワー上でBIMの更新内容をリアルタイムに確認できる新機能を追加した。
スパイダープラスは2025年12月18日、建設DXサービス「SPIDER+(スパイダープラス)」のオプション機能「S+BIM(エスビム)」の新機能として、「部材色塗り確認のレブロ連携」の提供を開始したと発表した。
S+BIMは、新たなBIMソフトをインストールすることなくSPIDER+上で3Dモデルが閲覧できる機能。閲覧中の画面内で、作業指示の際にBIM上の任意の場所に色を塗ったり、工事の進捗や担当ごとに色を塗り分けたりすることで、工事の計画や進捗ログとして活用可能だ。
今回の連携機能追加により、NYKシステムズの建築設備専用3DCAD「Rebro(レブロ)」の無償ビュワーで、BIMデータに付与した更新内容がリアルタイムで把握できるようになった。
工事進捗管理の高度化に加え、現場と本社/支店間の情報基盤強化
S+BIMは2023年8月から清水建設で試験運用を実施している。これまでスパイダープラスは、現場や内勤スタッフの要望に応じて、2D図面連携やミニマップ機能、オフライン機能などを順次開発してきた。 一方、現場ではSPIDER+やS+BIM、本社/支店ではレブロと異なるツールが使用されており、情報共有の効率化が課題となっていた。
今回の機能追加により、設計者など現場に常駐しない監理者や管理者でもレブロ上で現場の状況を迅速に把握可能となり、工事管理が効率化できる。工事進捗管理の高度化に加え、現場と本社/支店間の情報基盤の強化につなげる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
CIM:東急建設がCIMクラウド「KOLC+」を土木20現場超に導入
東急建設の土木部門は、コルクのBIM/CIMクラウド「KOLC+」を20現場以上で展開する。
BIM確認申請:「BIM図面審査」を2026年4月から運用開始、日本ERI
日本ERIは、国土交通省が推進するBIMを用いた建築確認申請「BIM図面審査」を2026年4月から全国で開始する。BIM図面審査では、BIMで作成したPDF形式の申請図書とIFCデータを確認申請用CDE(共通データ環境)として申請し、第三者機関が審査する。2029年度からのIFCデータそのもので審査する「BIMデータ審査」を見据えた最初のステップとなる。
BIM:「新菱BIM」導入とデジタル基盤整備でデータ駆動型の企業運営へ、新菱冷熱とAutodeskがMOU2.0
新菱冷熱工業と米Autodeskは、戦略的連携に関する覚書(MOU2.0)を締結した。MOU2.0では、各事業部や支社にBIMコーディネーター配置も含む「新菱BIM」の定着、建設サプライチェーンとも連携するデータ主導のワークフロー、AI活用も見据えたデジタル基盤整備の3つの施策で、施工現場の情報を活用したデータ駆動型の企業運営を目指す。
BIM:BIMと連携した施設管理ARアプリ「TODA-AR Viewer」を運用開始 戸田建設が内製開発
戸田建設は、BIMと連携した施設管理用ARアプリケーション「TODA-AR Viewer」を社員による完全内製で開発した。
BIM/CIM:BIM/CIM人材は5年後に不足拡大 ヒューマンリソシアがインドネシアで独自育成
ヒューマンリソシアは、2027年度末までに建設エンジニア派遣1000人の体制を目指し、インドネシアで日本国内で活躍するBIM/CIM人材の育成と採用に注力している。その一環で、ジャカルタで開催した「日本就職フェア」に出展し、AIやクラウドなどのIT人材を含め、計20人の採用を見込む。
BIM:BIM国際規格「ISO 19650」を学べるeラーニング開始、ixreaが英国のBIMコンサルと連携
ixreaは、BIMの国際規格「ISO 19650」に準拠してBIMの情報マネジメントを学べるeラーニングサービスを開始した。英国のBIMコンサルOkana Globalが開発したカリキュラムを日本向けにローカライズしている。オンデマンドプログラムのため、24時間いつでもどこでも学べ、国際基準のBIM知識を持つ人材を育てられる。
