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ロボットが天井照明から自己位置を特定、パナソニック EW社とugoがオフィス検証開始スマートビル(3/3 ページ)

パナソニック エレクトリックワークス社とugoは、スマートビルでのロボット活用を想定し、ビーコン付き照明設備との連携による運用効率化の検証を開始した。照明の位置情報を利用してロボットが自己位置を再認識し、単独で再稼働できる仕組みを構築する。

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ロボットが天井照明を制御、点検や警備で活用

 また、照明制御を活用した点検や警備のユースケースも検討する。夜間警備時にロボットが異常を検知すると防災センターに自己位置を通知すると同時に、近くの照明を点滅させて居場所を知らせる仕組みなどを検討する。暗いフロアでも照明の点滅を目印にロボットの位置を容易に把握でき、警備員が迅速に駆け付けられる。さらにメーターや異常箇所を撮影する際も、ロボット搭載ライトでは影が生じて必要な情報を読み取りにくいケースがあった。天井照明を適切に制御することで明るさを確保し、業務効率化と省エネを両立する。


近くの照明を点滅させて居場所を知らせる仕組みなどを検討する

 さらに、ビーコン信号を活用して人の位置情報との連携も試みる。フリーアドレスのオフィスで従業員が着席して作業を開始すると、スマートフォンやノートPCがビーコン信号を受信し、システムに位置情報を送信。共通マップ上でその座標を認識した社内メール配送ロボットが、本人のもとへ自動で荷物を届けるといった活用方法も視野に入れている。


ugo 代表取締役CEO 松井健氏

 ugo 代表取締役CEO 松井健氏は、「ロボット単体では解決できない運用上の課題に対し、設備側からロボットに教えるというアプローチを検証する。ビーコン信号でロボットが自己位置を再認識できれば、巡回や警備などの業務を止めずに継続でき、運用効率の向上につながる」と述べた。

 期間は2025年9月1日から12月31日までの4カ月間を予定。2026年にテストマーケティングを実施し、2027年に標準化提案、2028年のサービス提供を目指す。


人の位置情報を把握してフリーアドレスでも本人のもとへ自動で荷物を届ける

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