水中ポンプの稼働を後付けセンサーとAIで遠隔監視、MODEとセーフィーが共同開発:AI
MODEとセーフィーは、建設現場の水中ポンプ異常をリアルタイムに検知し、チャットやメールで通知する「水中ポンプ死活監視App」を開発した。
MODEとセーフィーは2025年10月6日、建設現場の水中ポンプ稼働状況をセンサーとAIでモニタリングする「水中ポンプ死活監視App」を共同開発したと発表した。建設業特化型ソリューション群「BizStack Construction Apps」の第一弾として展開する。
水中ポンプ死活監視Appは、MODEの現場業務特化型AIアプリ「BizStack」を基盤とした監視ソリューション。水中ポンプの稼働状況を後付けセンサーとAIで常時監視し、異常発生時にはチャットやメールで関係者に即時通知する。
トンネル工事やダム工事、臨海工事の排水作業など、水中ポンプの使用が不可欠な現場で、ポンプ稼働停止による浸水や工期遅延、設備損傷を未然に防止できる。
さらに、クラウドカメラ映像と組み合わせることで、現場に職員が不在でも状況の把握が可能になり、巡視にかかる時間と労力を削減できる。危険地域への立ち入りを減らすことで事故リスクの低減にもつながる。
システムは、センサーを中心に構成され、通信機器はレンタルで提供する。
MODEのBizStackは、センサーやカメラから取得した現場データをリアルタイムに解析、AIが自然言語で状況を報告し、現場の判断を支援する。チャット形式で誰でも直感的な操作が可能で、特別なITスキルがなくてもすぐに運用できる。
新サービスはMODEが開始した業界特化型アプリブランド「BizStack Industry Edition」の一環として展開する。「BizStack Construction Apps」は、建設業界に特化したアプリ群の総称で、今後もセーフィーとMODEが共同で開発、展開していく。
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