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竹中工務店に衛星画像を活用した現場モニタリング技術を提供、Meissa現場管理

Meissaは、竹中工務店に衛星画像を活用したスマート建設ソリューションを提供する。ドローン運用が難しい建設現場で、代替手段として高解像度の衛星画像を活用し、工事現場を遠隔でモニタリングする。

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AI基盤の空間情報データ技術を提供するMeissa(メイサ)は2025年8月6日、竹中工務店と衛星画像を活用した建設ソリューションの導入契約を締結したと明らかにした。

 今回の契約は、ドローン飛行に制限がある一部の建設現場で、代替技術を検討していた竹中工務店がドローンを使用せずに高解像度の衛星画像を活用できるメイサの人工衛星モニタリングソリューションに着目し、導入を決定した。

 Meissaの人工衛星モニタリングソリューションは、衛星画像を基盤とした定期的な時系列データの取得が可能で、遠隔でのモニタリングやコミュニケーション、安全管理など、さまざまな現場管理が実現する。

韓国のLH富川大壯プロジェクトに導入された技術を日本の大手ゼネコン現場へ展開
韓国のLH富川大壯プロジェクトに導入された技術を日本の大手ゼネコン現場へ展開 出典:Meissaプレスリリース

 特にドローンの飛行申請や専用機材が不要で、現場状況を把握できるため、飛行が制限されているエリアでも高い効果を発揮する。

 また、竹中工務店とは、AIを活用した物体検出や、資材/重機の自動カウント、InSARを用いた地盤沈下分析など、高度な分析機能でも適用範囲拡大に向けた更なる協議を進めていく。

 Meissa 取締役副代表 金泳勳(キム・ヨンフン)は、「衛星画像を基盤とした現場管理ソリューションは、ドローン運用が制限される環境でも、現場を効率的に管理できる現実的な手段となる。今回の契約は、メイサが有する遠隔モニタリングや分析技術が、グローバルの建設市場でも実用的な価値を提供できることを示す重要な契機となった」とコメント。

 Meissaはドローンや衛星画像に加え、デジタルツイン技術を活用し、建設業をはじめとするさまざまな産業分野で、遠隔モニタリングやAIを基盤とした分析ソリューションを提供している。近年は、日本市場での事業展開に注力し、竹中工務店や大林組といった日本を代表するゼネコンとの契約締結、KDDIとの業務提携(MoU)も締結した。

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