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観光特化の音声ガイド「MORPHONE」万博で実用性を証明、8月1日に提供開始:FM(2/2 ページ)
訪日観光客の増加やSNSの発信などを背景に、日本各地の観光資源に新たなスポットライトが当たる機会が増えている。パナソニック エレクトリックワークス社は急増するツーリズム市場向けに、リアルタイム音声配信サービス「MORPHONE」の提供を開始した。手持ちスマホで手軽に利用でき、観光産業にとっては、観光地の魅力をシームレスに伝えられるツールとして注目が集まっている。
本格導入に向け、万博会場で高い評価を獲得
MORPHONEは2025年8月1日に正式リリースした。本格展開を前に2025年7月1日には、大阪・関西万博の会場でメディア向け体験会を開催した。
来場者であふれる会場内を大人数で移動しながら、万博のランドマークとなっている大屋根リングを見て回った。手元のスマホから、周囲の雑音に邪魔されず音声がはっきりと聞こえ、集団の先頭がどこにいるか、周辺情報、注目ポイントなどを聞き取り、スムーズな進行を体験した。
パナソニック エレクトリックワークス社による事前のフィールドテストでも、操作の簡単さや音質のクリアさについては100%のポジティブな回答を得ており、満足度も高かった。利用者へのアンケートからは「うるさい環境や混雑するエリアでも音声がクリアだった」「自分の使い慣れたスマホを使うので操作に戸惑うこともなかった」と好評だ。事業者にとっても、機材の貸し出しや管理の手間が不要で、導入コストも抑えられる点が魅力的に映っているという。
今後は、地域の魅力発見に向けたツアーや観光、イベントなどへの展開が期待され、次世代の国内ツーリズムを支える新たなインフラとなりそうだ。
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