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3D点群処理システムに3つの新機能、細部表現に優れた滑らかな3D空間を再現 福井コンピュータ第7回 国際 建設・測量展(1/2 ページ)

福井コンピュータは3D点群処理システム「TREND-POINT」の最新版をCSPI-EXPOで公開した。複数画像をもとに物体や空間を高精細に3D再現する「3D Gaussian Splatting」の採用をはじめとする3つの新機能で、現場業務の精度向上と効率化を図る。

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 福井コンピュータは「第7回 国際 建設・測量展(CSPI-EXPO2025)」(会期:2025年6月18〜21日、幕張メッセ)で、3D点群処理システム「TREND-POINT(トレンドポイント)」の最新版を公開した。

 最新版では、リアルな3D表示を可能にする技術「3D Gaussian Splatting(3D ガウシアン スプラッティング)」(3DGS)の採用に加え、点群と写真の重畳表示、出来形ヒートマップのAR出力といった新機能を搭載。構造物の高精度な表現を可能にした他、出来形の差異確認がより直感的かつ視覚的に行えるようになり、現場業務の精度や効率が大幅に向上する。

 従来使用されていた建設現場での計測業務に加え、今後はインフラ構造物の維持管理や災害記録、地形測量、文化財のデジタルアーカイブといった、3D点群データを視覚的に活用できる新たな分野へ提案する。


「3D Gaussian Splatting」での表示(開発中のイメージ) 出典:福井コンピュータプレスリリース

3D Gaussian Splattingに対応

 3D Gaussian Splattingは、3D空間に配置したガウス分布を2D画像にレンダリングする2023年に発表されたまだ新しい3D再現技術だ。スマートフォンアプリやハンディスキャナー、写真/動画から生成したデータを3D空間に視覚化し、滑らかで高速な表示を実現する。

 従来の点群データにLiDARやスキャナーの情報、画像のテクスチャを重ねることで、建物の角や窓ガラスといった表現が難しい細部も高精細な写真のような3Dモデルとして再現可能になる。

3D Gaussian Splattingの概要
3D Gaussian Splattingの概要 筆者撮影

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