リンナイ製「浴室暖房乾燥機」37万台で発火のおそれ 東京ガス、大阪ガス、東邦ガスが自社ブランドで販売:産業動向
リンナイは、2003年8月〜2020年8月に製造した浴室暖房乾燥機37万台で、発火の恐れがあるとして無償修理を実施すると明らかにした。
大手ガス機器メーカー「リンナイ」は2025年4月15日、製造から10年以上経過した浴室暖房乾燥機で、経年劣化でまれに発火に至るおそれが判明したため、点検/修理を無償で行うと発表した。
リンナイによると、温風などを浴室内に循環させるファンモーター内部のリード線引き出し部が、経年で腐食することで短絡(ショート)し、発火する可能性があるという。
対象製品は、2003年8月〜2020年8月に製造したミストサウナ機能搭載機も含む浴室暖房乾燥機37万2398台。製品シリーズ名と内訳は「RBH-C261」2万2984台、「RBH-C333」29万5069台、「RBHM-C334」5万4345台。このうち、東京ガスは2万426台、大阪ガスは1万806台、東邦ガス13万3339台を自社ブランドとして販売している。
対象機器は浴室の天井に設置されているため、本体から品番を特定することが難しく、脱衣所などに併設された浴室暖房乾燥機のリモコンから「ブランド名」と「リモコン品番」を確認する必要がある。コロナが販売元となっている製品などで、リモコンにブランド名記載なしの場合は本体フロントパネルに「本体品番(型式)」が記載されている。
ガス会社各社はWebサイト上への掲載やダイレクトメールで告知。現時点で大阪ガスでは2025年5月中頃以降、点検/修理を開始するとしている。
修理は機器の本体に、経年故障時に発火を防止する制御基板を1時間ほどで取り付ける。修理完了までの間は、換気以外の暖房運転、乾燥運転、涼風運転、ミストサウナの使用を控えるように呼び掛けている。
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