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「不動産会社の13%超がDXに着手。物件募集/管理で導入が最多」アットホームが不動産DXの実態調査:不動産テック(2/2 ページ)
アットホームは、不動産DXの実態を調査した。不動産会社の半数超がDXに取り組んでいると回答し、対象業務は物件の募集や管理、重要事項説明、入居申込みの順となった。
8割以上がDX効果を実感
DXツールを導入している不動産会社では、8割以上が「効果を実感している」「どちらかと言えば効果を実感している」と答えた。
具体的な効果では、「社内で状況/進捗を可視化できた」「社内で情報の集約と共有ができた」が最も多く、「当てはまる」「やや当てはまる」も合わせると7割以上となった。その他、「リードタイムを短縮できた」「顧客ニーズに対応できた」などが挙がっている。
DXに取り組む予定がない理由では、「DXに関する知識や経験が不足しており、取り組み方が分からない」が最多の33.6%。次いで「社内に人材がいない(人手不足)」「予算がかけられない」がともに3割超となっている。
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