大手町タワー緑地「大手町の森」、国交省TSUNAGの最高評価に認定 東京建物:生物多様性
東京都千代田区の大規模複合施設「大手町タワー」敷地内の緑地「大手町の森」が、国土交通省の「優良緑地確保計画認定制度」で最高段階評価「★★★(トリプル・スター)」の第1号認定を受けた。
東京建物は2025年3月18日、東京都千代田区の大規模複合施設「大手町タワー」敷地内の緑地「大手町の森」が、国土交通省の優良緑地確保計画認定制度(TSUNAG)で最高段階評価「★★★(トリプル・スター)」の第1号認定を受けたと発表した。
TSUNAGは、2024年11月に施行された改正都市緑地法に基づき創設された新制度。民間事業者などによる緑地確保の取り組みを、気候変動対策や生物多様性の確保、Well-being向上などの「量」と「質」の観点から評価する。第1号認定として大手町の森の他、東急不動産の「東京ポートシティ竹芝オフィスタワー」、竹中工務店の「竹中技術研究所(調の森SHI-RA-BE)」など合計14件が認定された。
敷地内の気温は開発前後で平均1.7度低下
大手町の森は大手町タワーの敷地約3分の1に広がる緑地で、2013年8月に開設した。「都市を再生しながら自然を再生する」という開発理念の下、千葉県君津市で約3年間育成した植物を移植して本物の森に近い環境を目指した。敷地内の気温は開発前後で平均1.7度低下し、ヒートアイランド現象の緩和にも寄与。皇居外苑など周辺の緑地も含めたエリア一体で生態系ネットワークが形成されている。
2013年に107種だった植物類は2021年には208種に増加。中にはシロヤマブキ、ヤマブキソウ、アスカイノデ、イカリソウといった東京都や国のレッドリストに掲載される希少種も含まれている。昆虫類は同様にウラナミアカシジミ、セスジイトトンボなど129種、鳥類はタカやハヤブサなど13種が確認されている。
また、土壌や貯水槽を活用して雨水を一時貯留することで、ゲリラ豪雨時の内水氾濫を防止しながら潅水に再利用している。加えて来街者のWell-being向上の観点から、森での体験イベントなども開催している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
生物多様性:野村不動産、生物多様性保全のアクション策定 住宅/都市開発事業に導入
野村不動産は、生物多様性保全のために取り組む内容をまとめた「Link NATURE Action」を策定した。住宅事業と都市開発事業を対象に順次導入する。プロジェクト:船橋市のJR社宅跡地4.5万m2の再開発が始動 高さ緩和などで1000戸超の住宅を整備
JR東日本と東急不動産HDが、船橋市市場一丁目のJR社宅跡地で計画している街づくりが本格始動する。構想では敷地面積約4万5400平方メートルに、総戸数1000戸超の住宅や商業施設などを整備する。着工は2025年8月、完成は2028年12月の予定。プロジェクト:38階建てオフィスビル「虎ノ門アルセアタワー」竣工、URが虎ノ門で2.3haの再開発
虎の門病院や国立印刷局、共同通信会館を含む虎ノ門二丁目の再開発でオフィスビル「虎ノ門アルセアタワー」が大成建設の施工で竣工した。地上38階建て延べ18.6万平方メートルで、5〜38階にエリア最大級となるオフィス、1〜3階に業務支援施設や商業施設を整備する。カーボンニュートラル:脱炭素と自然再興を事業成長と社会貢献の両輪で目指す、大和ハウス工業
大和ハウス工業は、2050年度のカーボンニュートラル達成を目標に、事業成長と社会貢献が両立した独自戦略を推進している。ZEH/ZEB率向上や太陽光パネル設置を推進する一方、サプライヤーと協働で資材製造の脱炭素化にも取り組んでいる。また、生物多様性の保全でも、森林破壊ゼロを掲げる活動や在来種植栽などを通じてネイチャーポジティブ社会の創出を構想している。産業動向:大成建設グループの新研究施設開設 次世代舗装技術開発へ909mの「舗装評価路」整備
大成建設と大成ロテックは、次世代舗装技術の開発や環境課題解決に資する取り組みの実証評価を目的に、グループの新研究施設を開設した。Hitachi Social Innovation Forum 2024 JAPAN:東京駅前で250m超高層ビルを開発する東京建物 日立とともに構想する「未来につなぐ街とビル」
人々の生活や職場などに求めるニーズは、技術革新や環境問題などを背景に多様化が急速に進んでいる。特に街づくりと都市を構成するビル群の分野は、生活と直結するため、ウェルビーイングやグリーン化など対応すべき課題が多い。こうした環境下の中、JR「東京」駅前で高さ約250メートルの超高層オフィスビルを計画する東京建物と、ビルのスマート化を支援する日立ビルシステムは、多様化する需要に応える次世代のスマートビル実現に向けた取り組みを始めている。