オフィスレイアウトをAIが自動生成、設計初期段階で活用 オカムラとテクトム:AI
オカムラとテクトムは、AIを活用して設計初期段階のオフィスレイアウト案を自動生成するシステムを共同開発した。既に試験運用を開始し、オフィスイメージの迅速な可視化により、要件の確認や顧客との協議を効率化している。
オカムラとテクトムは2025年3月13日、AIを活用して設計初期段階のオフィスレイアウト案を自動生成するシステム「Work Space Creator(ワークスペースクリエイター)」を共同開発したと発表した。オカムラでは既に新システムの試験運用を開始している。
新システムは、テクトムの建築設計AIプラットフォームと、オカムラの持つオフィスレイアウト作成のノウハウを組み合わせて開発した。オフィスの躯体図面を読み込み、席数や用途などの要件を入力すると、AIが複数のレイアウト案を自動生成する。AIはオカムラのワークデザイン研究所のレイアウト構成や規則性に関する知見を学習しており、精度の高い提案が行えるという。
オカムラは2024年11月頃から新システムの試験運用を開始した。設計初期段階での素早いオフィスイメージの可視化により、要件の確認や顧客との協議を効率化したことで、オフィスのあるべき姿や働き方についての検討、デザイン業務に多くの時間を割けるようになった。
また、近年は企業のオフィス改装/移転がプロジェクト化し、従来はオフィスづくりに関わりの少なかった人材が担当者として参画するケースが増加している。新システムは、顧客と共通のイメージを持ってプロジェクトを進めるツールとして有効だとしている。
一方、試験運用では、生成AIの精度向上、デザイナーごとに異なる評価基準への対応などの課題も浮き彫りとなった。両社は引き続きシステムの改良/更新を行い、複雑なレイアウトの生成やオフィストレンドに合わせたレイアウト生成などへの対応を進める。
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