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IoTシステムと生成AIで高速道路リニューアル工事の安全管理を効率化 鉄建建設:スマートコンストラクション
鉄建建設とMODEは、IoTシステムと生成AIを活用し、高速道路リニューアルプロジェクトの車線規制管理を効率化する実証実験を開始した。
鉄建建設は2025年2月26日、MODEと共同で高速道路リニューアルプロジェクトにおける車線規制管理の効率化目指す実証実験を開始したと発表した。IoTシステムと生成AIの活用により、安全性向上と業務効率化を実現させる。
高速道路の床版取替工事では、一般交通を確保しながら車線規制下で作業を行う。規制帯の適切な管理は工事の安全性と効率性を高めると共に、交通の円滑化や地域社会への影響軽減に不可欠とされる。
実証実験では、現場データを一元化するIoTプラットフォーム「BizStack」と生成AI技術を搭載した「BizStack Assistant」を活用。規制帯の起点/終点や工事車両出入口の保安設備にGPSデバイスを取り付け、交通規制範囲の位置情報を地図上でリアルタイムに可視化する。また、規制帯付近に設置したカメラ映像を、チャットアプリ経由で対話型AIに指示することで確認可能。さらに規制区間情報や開始、終了時刻などの履歴を自動記録し、道路管理者への報告業務も効率化する。
これらの取り組みにより、作業安全性を確保し、現場管理者の負担を軽減する。規制情報を自動記録することで、担当者の業務効率化に加え、情報の透明性確保にもつなげる。
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