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i-Con2.0に対応する建機の“超”遠隔操縦 ソリトンシステムズが提案i-Construction 2.0(3/3 ページ)

国交省は2024年にi-Constructionをアップデートし、「施工」「データ連携」「施工管理」の3つのオートメーション化を軸とした「i-Construction 2.0」を発表した。このうち施工のオートメーション化で、独立系ITベンダーのソリトンシステムズは従来の遠隔施工をさらに進化させた建機の“超”遠隔操縦を提案する。

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安全性とセキュリティにも考慮が行き届いたシステム構成

 百武氏は「建機の遠隔操縦で考慮すべき点は、映像/画面のレイアウト、通信回線と遅延、安全性/セキュリティの3つだ」と語る。

 通信回線と遅延は、Zao SDKと複数のキャリアを統合的に活用して良好に機能するシステムを構成。映像も、遠隔操縦用と周辺監視用で操作画面のレイアウトを分け、オペレーターが快適に操作できる環境を用意している。映像品質も良好で、1920×1080のいわゆるフルHD画質でフレームレート30fpsを実現している。

 Zao SDKには最大6台までのカメラが接続可能で、個々の映像から俯瞰視点の映像(サラウンドビュー)を作るシステムを活用し、死角がない操作環境を提供する。

現場の状況を把握しやすい画面レイアウト現場の状況を把握しやすい画面レイアウト 現場の状況を把握しやすい画面レイアウト

 安全性/セキュリティは、サイバーセキュリティだけでなく、建設現場では物理的なセキュリティも確保しなければならない。そのため、ローカル環境で動く建機側に緊急停止ボタンを装備している。もし制御パケットが途切れた場合は、緊急停止の信号を自動送信する。

 他にも信号の遅延状況を監視し、遅延が酷くなった際に警告を発するなど、さまざまな機能で建機操縦の安全性を担保している。

 講演のまとめで百武氏は、「クラウド活用でもサイバーセキュリティを確保しながらDXを進めるべき」と提言し、ソリトンシステムズが提供するIDやパスワードをクラウドで一元的に管理できるIDaaSの「OneGate」「Secure Browser」の有用性を提案した。

遠隔操縦でも安全性/セキュリティは重要
遠隔操縦でも安全性/セキュリティは重要

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