不動産次世代管理クラウド「AMBITION CLOUD」が退去から請求までシームレスに連携:不動産テック
アンビションDXホールディングスが提供する不動産DXのプラットフォーム「AMBITION Cloud」が、退去管理システムと債権管理システムとAPI連携した。退去から請求までのプロセスが一気通貫でシームレスにつながり、迅速な顧客対応が実現し、満足度向上も見込める。
不動産DXを推進するアンビションDXホールディングスは、賃貸DXプロパティマネジメント事業で以前から不動産賃貸管理に関わるあらゆる業務をクラウド上でつなぐ不動産の次世代管理サービス「AMBITION Cloud」を構築してきた。
不動産の賃貸管理に関する業務は不規則的な業務が多く、非生産的な事業運営を余儀なくされている。一般的な不動産基幹システムは、会計データとの連動にとどまっており、進捗管理はアナログな手書きメモ、エクセルシート、口頭説明などによる情報の散在が常態化。そのため、一人当たり管理戸数の増加を妨げ、不動産業界の利益率向上を妨げる大きな課題となってなっていた。
こうした中、アンビションDXホールディングスのAMBITION Cloudはフルスクラッチで開発し、各種システムとのAPI連携に加え、RPAを活用して基幹システムともリンクしている。そのため、賃貸物件の募集や契約、修繕工事の見積や請求、請求業務/売掛金/債権、解約受付や退去後の精算、新規受託営業のオートメーションなどがクラウド上で一元管理できる。
今回、AMBITION Cloudの退去管理システムと債権管理システムをAPI連携したことで、従前のRPA連携からさらに迅速化し、複雑な処理を基幹システムと連携することなく、物件の解約から請求業務までが一気通貫で完了する。
問い合わせへの対応やトラブル発生時の対応が素早くなり、顧客満足度の向上とともに、情報共有がスムーズになることで意思決定のスピードアップが図れる。また、退去から請求までの各ステップを分析して改善点を特定し、新たなプロセスやタスク分散で作業の無駄を削減できる。
アンビションDXホールディングスはシステム導入により、賃貸管理業務のさらなる高度化につなげ、顧客へのサービス品質向上に努めていくとしている。
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