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建設業の最新平均給与は39.9万円「大手は賃上げに“一服感”も中小は継続」【独自調査】建設業の人材動向レポート(57)(3/3 ページ)

本連載では、総合人材サービス会社で建設業向けの人材サービスを展開するヒューマンリソシアが、独自に調査した建設業における人材動向を定期レポートとしてお届けする。建設業従事者の人材動向に関する実態を解明し、建設業各社の採用・定着に向けた戦略を考えるうえで少しでもお役に立てれば幸いである。今回は2024年1〜9月の建設業の給与動向を調査した。

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 小規模企業の従業員数5〜29人でも、2024年1〜9月平均は前年同期比3.4%増と産業平均の3.3%増をわずかに上回り(図表7)、小規模な建設業でも賃上げの勢いが波及している。

図表7 従業員数5〜29人の現金給与総額の推移
図表7 従業員数5〜29人の現金給与総額の推移 出典:厚生労働省「毎月勤労統計調査」よりヒューマンリソシアが作成

小規模と大手の給与格差は大きく、人材確保にはさらなる賃上げが必要に

 2024年1〜9月の一般労働者の平均現金給与総額で従業員数1000人超企業に対する割合をみると、500〜999人規模では95.8%で、産業平均の86.1%よりも格差が9.7ポイント小さくなっている(図表8)。100〜499人は80.5%(産業平均79.4%)、30〜99人は70.6%(産業平均71.1%)で、いずれも産業平均とほぼ同レベルの格差となった。

 一方、5〜29人の小規模建設業は57.5%で、産業平均64.3%を6.8ポイントも下回った。そのため、小規模建設業のさらなる賃上げの実施が望まれる。

図表8 従業員数1000人超企業の給与総額に対する従業員規模別給与額の割合
図表8 従業員数1000人超企業の給与総額に対する従業員規模別給与額の割合 出典:厚生労働省「毎月勤労統計調査」よりヒューマンリソシアが作成

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ヒューマンリソシア

ヒューマンリソシアでは、建設業界に特化した人材動向/市場動向/未来予測などの調査・分析に関する独自調査レポートやマンスリーレポート、建設ICTの最新ソリューションを紹介するセミナーなど、建設業界に関わるさまざまな情報発信も行っている。

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