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建設業の最新平均給与は39.9万円「大手は賃上げに“一服感”も中小は継続」【独自調査】:建設業の人材動向レポート(57)(2/3 ページ)
本連載では、総合人材サービス会社で建設業向けの人材サービスを展開するヒューマンリソシアが、独自に調査した建設業における人材動向を定期レポートとしてお届けする。建設業従事者の人材動向に関する実態を解明し、建設業各社の採用・定着に向けた戦略を考えるうえで少しでもお役に立てれば幸いである。今回は2024年1〜9月の建設業の給与動向を調査した。
従業員数30〜99人の小規模建設業で9.8%増
従業員規模別にみると、従業員数1000人以上の大手建設業は2024年6月に前年同月比で9.5%減と大幅に減少した。1〜9月の平均でも0.7%減で前年割れとなり、大手建設業の賃上げには一服感がみられる(図表3)。
従業員数500〜999人では、2024年7月に前年同期比12.5%増と二桁のプラス。1〜9月平均でも同5.5%増となり、産業平均の1.5%増を上回った(図表4)。
従業員数100〜499人では、2024年1〜9月平均で前年同期比0.8%増と産業平均の2.5%増を下回った(図表5)。従業員数30〜99人では3月に同14.5%増、5月に同17.1%増、7月に同20.3%増といずれも二桁の増加となり、1〜9月の平均でも同9.8%増と産業平均の2.8%増を大幅に上回った(図表6)。
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