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AIが熱源システム運転計画を最適化、福岡の大型複合施設で開発開始FM

福岡県の大型複合施設で、AIを活用した熱供給プラント最適化予測運転システムの開発が始まった。AIによる熱源システムの最適な運転計画を立案を目指す。

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 メンテルは12月17日、福岡地所グループのサン・ライフと共同で、福岡市博多区の大型複合施設「キャナルシティ博多」でAIを活用した熱供給プラント最適化予測運転システム開発を開始したと発表した。

 メンテルはAIを活用し、サン・ライフがキャナルシティ博多で行う熱供給プラントの最適な運転計画を予測するシステムを開発する。開発したシステムの運用により、省エネと快適性のトレードオフの解消と、業務の平準化/省人化の実現を目指す。

キャナルシティ博多(左)、熱供給プラント(右)
キャナルシティ博多(左)、熱供給プラント(右) 出典:メンテルプレスリリース

 現行の熱供給プラントの運用では空調用途のエネルギー消費割合が大きく、省エネルギーと脱炭素化の観点からの運用改善が求められている。また、運転管理技術者の経験や勘に依存する運用方法も課題となっていた。

 今回のプロジェクトではまず、過去5年分の運転データと気象データを解析し、熱負荷予測とエネルギー消費予測の2種類のモデルを構築、このモデルを使用して最適な運転計画を立案するアルゴリズムを構築する。

 その後、リアルタイム気象情報を取得してAIで熱負荷予測と最適な熱源プラント運転計画を自動で策定する「最適化予測運転システム」を開発し、運用を開始。最終的には実装した最適化予測運転システムと既存の熱源集中管理システムを連携し、予測した運転計画に基づく自動運転化を実現する。

段階的に取り組みを進める
段階的に取り組みを進める 出典:メンテルプレスリリース

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