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建設業に特化した会計ERPをチュプロが開発 仕訳から決算処理までの会計処理を一元化:建設バックオフィス
チェプロは、統合型ERP「建設WAO」のサブシステムで、建設業会計に特化した会計ERP「会計WAO」を開発した。仕訳から決算処理までの一連の会計処理が可能で、2025年3月に販売を開始する。
チェプロは2024年11月26日、企業内の情報を一元管理するシステムの統合型ERP「建設WAO」のサブシステムで、建設業会計に特化した会計ERP「会計WAO」を開発したと発表した。2025年3月の発売を予定している。
予算計画策定の支援と仕訳情報のトレースの機能を搭載
建設WAOは、建設業特有の業務とニーズを熟知し現場の実務に合わせて作られ、見積り、原価管理、工事管理に加え、営業、生産、販売在庫、債権債務、電子取引などの業務を一元管理できるクラウド型の建設業に特化したERPパッケージ。サブシステムとして、勘定科目伝票入力を行う「伝票WAO」、振込や小切手などの買掛管理などを行う「債権債務管理WAO」を備えている。
今回、予算計画の策定を支援する「予算計画WAO」、仕訳情報を追跡する「マルチトレースWAO」を新たにサブシステムとして開発した。既存の伝票WAO(勘定科目伝票入力)、債権債務管理WAO(振込、小切手などの買掛管理)と合わせ、合計4種のサブシステムの構成で、仕訳から決算処理まで一貫した会計処理が可能になる。会計WAOの特徴は、一般会計には使われていない勘定科目や独特のルールが特殊な建設業会計に対応している点にある。
また、4種のサブシステムを連動させれば、月次決算や四半期決算、期末決算の処理が実現する。入力条件を変更することで、各決算をシミュレートできる。会計監査に用いる各諸官庁提出帳票やデータも出力にも応じる。
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