超高層複合ビル「TODA BUILDING」開業、最新技術を取り入れた「芸術文化の発展拠点」の全貌:プロジェクト(2/4 ページ)
戸田建設が東京都中央区京橋一丁目で開発を進めてきた超高層複合ビル「TODA BUILDING」が開業した。「芸術/文化の形成」と「地域の防災力強化」をテーマに、隣接する街区と共同で、アートとビジネスが交錯する芸術文化の拠点として整備してきた。建物はコアウォール免震構造による国内トップレベルの耐震性能を実現し、「ZEB Ready」認証取得などの高い環境性能も備えている。
1〜6階は「芸術文化エリア」、8〜27階は「オフィスエリア」
TODA BUILDINGは、地下3階、地上28階建て、延べ床面積は約9万4813平方メートル(約2万8680坪)。地上階はRC造/S造のコアウォール免震構造で、地下はRC造/SRC造。設計・施工は戸田建設が手掛けた。ビル共用部でのオフィスワーカーと芸術文化エリア利用者の交流を意図し、1〜6階の低層階にミュージアムやギャラリーから成る「芸術文化エリア」、8〜27階に「オフィスエリア」を整備した。
オフィスエリアは、戸田建設のオフィス(8〜12階)5フロアと、総賃貸面積約1万5000坪を有するテナントオフィス(14〜27階)14.5フロアで構成。テナントとして味の素などの入居が決定しており、現状で約9割が埋まっているという。オフィスの基準階はコアから窓面まで奥行きが3面とも約18メートルの無柱空間で、フレキシビリティの高いレイアウトを実現できる。各階にパントリーが設置できるスペースを設け、ガスで調理ができるフロアも用意した。
全オフィスフロアからダイレクトにアクセスできる13階には、ラウンジや貸会議室(12〜20人用、6室)、カフェテリアなどのテナント専用のビジネスサポート施設を設けた。28階は緑や風が感じられる屋上テラスとして開放。オフィスワーカーが心地よく働ける環境を提供する。また、事業継続性(BCP)と地域継続性(DCP)の観点から、主要設備を7階に設置し、浸水リスクに備えた。
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