生成AI活用「建設/不動産で1割に満たず、予定もないが6割」TDB調査:産業動向(1/2 ページ)
帝国データバンクは、業務に生成AIを活用している企業は17.3%にとどまり、活用の予定がない企業が48.8%と約半数を占めるとの調査結果を明らかにした。業種別にみると、「建設/不動産」では、活用していると回答した割合は1割未満で、活用の予定がないとした企業は約6割だった。
帝国データバンクは2024年8月1日、企業の生成AI活用に関する調査結果を公表した。業務に生成AIを活用していると回答した企業は17.3%にとどまり、現在活用しておらず活用の予定もないとした企業が48.8%と約半数を占めた。業種別にみると、「建設/不動産」では、活用していると回答した割合は平均を大きく下回る9.4%で、活用の予定がないとした企業は58.4%だった。
IT企業などを含む「サービス/その他」では、全業種で最多の28%が生成AIを活用していると回答した。帝国データバンクでは「最新テクノロジーやツールに対してのイノベーターやアーリーアダプターが多く存在する」ことを要因に挙げた。一方、建設業では規模が小さくなるほどバックオフィスの割合が低く、「AIを活用して効果を得るほどの作業量がないため、活用が進んでいない可能性がある」と分析した。
生成AIを活用している企業では、活用の効果について約9割(大いに効果ありが36.1%、やや効果ありが50.6%の合計)が一定の効果を感じていることが分かった。 特に規模が小さい企業の方が効果を感じている傾向があった。
活用の用途では「情報収集」が59.9%で最も高く、「文章の要約/校正」が53.9%、「企画立案時のアイデア出し」が53.8%と続く。主に活用しているサービスは、OpenAIの「ChatGPT」が84.2%と突出しており、Microsof「Copilot for Microsoft 365」が26.8%、Google「Gemini」の19.6%が続いた。
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