位置プラスシリーズの「進捗管理」、アイコンによる絞り込みなど機能拡充:現場管理
朝日興産は、協力会社がモバイル端末で二次元コードを読み込んでから作業開始/完了などを登録し、関係者全員で工事進捗を共有するアプリ「位置プラス進捗管理」に、アイコンによる絞り込みなどの機能を追加した。
竹中工務店グループの朝日興産は2024年7月17日、位置プラスシリーズの「進捗管理」に、ユーザーの利便性向上を目的とした機能を追加したと発表した。
アイコンによる絞り込みと進捗図全画面表示を追加
位置プラスの進捗管理は、作業者がスマートフォンなどで工事の進捗状況を登録することで、進捗表(鳥かご表)/進捗図/進捗線の3つの形式の管理図表を瞬時に作成し、工事関係者がリアルタイムで情報共有できるクラウドサービス。
既にマンションやホテル、病院などの部屋が多い建種の新築/改修の他、多様な用途の工事進捗管理で利用されている。元請職員や協力会社職長は、各部屋を巡回して情報を収集していた手間に加え、毎日の管理図表の作成や更新の作業時間を削減でき、作業者は次の作業場所をいつでも確認できる。現場職員による毎日2〜3時間の現場確認と、鳥かご表などの進捗状況資料の作成が合理化され、管理業務の55%削減が見込めるという。
今回、追加した新機能の1つは「アイコンによる絞り込み」。進捗管理には、もともと鳥かご表や進捗図の管理画面で、注視すべきポイントをすぐに見つけられるように、進捗状況に対するさまざまなアラートのアイコンを表示する機能が実装されている。アイコンによる絞り込みでは、任意のアイコンが付いている部屋や部位をピックアップできるなど、より管理しやすくなった。
また、スマホ用画面で進捗図の全画面表示にも対応した。現場で作業者がスマホなどのモバイル端末で進捗図を確認するケースがあり、「小さい画面では図面が見えづらい」との声が寄せられていた。そこで図面だけを見たい時に拡大操作しなくても、大きく表示する全画面表示を可能にした。
他にも、ワンフロアに多くの管理対象が設定されている場合に部屋名だけを表示する「吹き出し一括表示/非表示」、前工程の完了を待たずにステータスを変えられる「作業登録の仕様変更」、職長の担当作業をデフォルト表示して進捗ステータスを登録できる「職長権限の初期表示の仕様変更」などの機能見直しも行った。
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