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AIが屋内環境を予測し「先回り」で空調制御 大規模オフィスビル5棟に導入、NTT都市開発:BAS
NTT都市開発は、保有する5つの大規模オフィスビルに、屋内環境予測AIを用いた空調最適制御サービスを順次導入する。名古屋市のオフィスビルで実施したフィールド実証では、空調エネルギー使用量を約30%削減する効果を確認した。
NTT都市開発は2024年5月から、屋内環境予測AIを使用した空調の最適制御サービスを、保有する大規模オフィスビル5棟の共用部に導入し、順次運用を開始する。
今回導入する空調制御サービスでは、NTTコミュニケーションズの「AI空調制御クラウド」と、NTTデータの「HUCAST AI空調最適化サービス」を活用する。天候や室内の温度/湿度、人流などのデータを基に、室温の変化やビル滞在者の快適性をAIが予測し、フィードフォワード(先回り)制御を行うことで、空調の省エネルギー化と快適性を両立させる。人の動きがある商業スペースや展示場、オフィスエントランスなどの共用空間に適したサービスで、空調設備を更新せずに、クラウド上での分析と制御指示を行う仕組みを付加することで導入可能だ。
NTT都市開発は2022年8月から、愛知県名古屋市に保有するオフィスビル「アーバンネット名古屋ネクスタビル」(地上20階、地下1階)の共用部で、空調最適制御サービスのフィールド実証を行い、空調エネルギー使用量を約30%削減する効果を確認した。
実証の成果を受けて、今回、アーバンネット名古屋ネクスタビルに加え、宮城県仙台市の「アーバンネット仙台中央ビル」、大阪府大阪市の「アーバンネット御堂筋ビル」、東京都千代田区の「アーバンネット大手町ビル」、東京都港区の「シーバンスN館」にも導入を決定した。
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