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「建設業に就職した大学新卒者、10年で3割増加」大学/大学院新卒の就職動向を調査建設業の人材動向レポート(53)(2/2 ページ)

本連載では、総合人材サービス会社で建設業向けの人材サービスを展開するヒューマンリソシアが、独自に調査した建設業における人材動向を定期レポートとしてお届けする。建設業従事者の人材動向に関する実態を解明し、建設業各社の採用・定着に向けた戦略を考えるうえで少しでもお役に立てれば幸いである。今回は、文部科学省の「学校基本調査」から、2023年3月の大学/大学院新卒の建設業への就職動向を探った。

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■建設業への大学院卒の就職者は、数前年比で微増も、10年間で9.0%減少

 大学院新卒の「建設業」への就職者数は、2013年の2921人から20年には2521人まで減少したが、その後は増加傾向となり、23年は前年比0.6%増で2658人だった(図表4)。

【図表4 大学院新卒での建設業への就業者数の推移】
【図表4 大学院新卒での建設業への就業者数の推移】 出典:文部科学省「学校基本調査」よりヒューマンリソシアが作成

 2023年3月の大学院新卒の就職者数を産業別にみると、最も多いのは「製造業」の2万5046人で、大学院新卒の37%が「製造業」に就職している。その次に「情報通信業」の9430人、「学術研究、専門・技術サービス業」の6476人の順だった(図表5)。

 産業別の対13年比での増減率は、最も増加率が高いのは「不動産、物品賃貸業」の51.6%増。次に「情報通信業」の36.5%増、「電気・ガス・熱供給・水道業」の27.3%増となった。「建設業」は9.0%減と直近10年間で減少しており、大学院新卒については伸び悩んでいる(図表6)。

【図表5 23年3月の大学院新卒の産業別の就職者数】
【図表5 23年3月の大学院新卒の産業別の就職者数】 出典:文部科学省「学校基本調査」よりヒューマンリソシアが作成
【図表6 大学院新卒での就職者の対13年比増減率】
【図表6 大学院新卒での就職者の対13年比増減率】 出典:文部科学省「学校基本調査」よりヒューマンリソシアが作成

著者Profile

ヒューマンリソシア

ヒューマンリソシアでは、建設業界に特化した人材動向/市場動向/未来予測などの調査・分析に関する独自調査レポートやマンスリーレポート、建設ICTの最新ソリューションを紹介するセミナーなど、建設業界に関わるさまざまな情報発信も行っている。

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