ニュース
日工が自走式破砕機のメンテアプリ「NM-LINK」提供開始:製品動向
日工は、自走式破砕機のメンテナンスアプリで国内初を謳う、自走式破砕機の安定稼働やメンテナンスを支援するアプリ「NM-LINK」の提供を開始した。
プラント機械メーカーの日工は2023年11月1日、自走式破砕機製品のメンテナンスや技術支援をスマートフォン上で提供するアプリ「NM-LINK」の提供を開始した。
映像マニュアル、資料ファイル、トラブルシューティング、機体管理の4つの機能
NM-LINKは、利用者が製品メンテナンス情報や操作手順の確認を現場で容易に取得できる。機能は、映像マニュアル、資料ファイル、トラブルシューティング、機体管理の4つ。
「映像マニュアル」は、メンテナンスや操作手順などを映像で提供。「資料ファイル」は、製品のトレーニングや資料やアップデートされたデータの取得が可能だ。「トラブルシューティング」では、エラーコード入力をすることでトラブル対応に関する対処方法を取得。「機体管理」は、納入製品のメンテナンス履歴の閲覧、詳細情報の登録が行える。
日工は、2018年よりドイツKLEEMANN製自走式破砕機の販売を中心としたモバイルプラント事業を展開している。納入台数は170台を突破し(2023年8月時点)、今後もその利便性や性能の高さによるさらなる需要の増加が見込まれている。こうした自走式破砕機需要の高まりに呼応して必要不可欠となるのが、メンテナンスサービスの提供となる。
そこでNM-LINKでは、保存したメンテナンス履歴やトラブル対応履歴が全サービススタッフに共有できるため、「より安全に、迅速、正確な」メンテナンスサービスの提供が実現するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 2050年にディーゼル機ゼロへ:技研製作所が“圧入”DXで目指す売上高1000億円 東京⇔高知の遠隔施工に成功
技研製作所は、地盤工事でグローバルに展開する「圧入施工」の遠隔操作をデジタルツインで実現した。数百キロ離れた場所にいるオペレーターがラジコンのように操作するだけで、AIの自動調整で杭のズレは10ミリ以内に収まる施工品質が保てる。2024年問題に応じる省人化だけでなく、海外現場で熟練者の配置や人材育成も不要となる。 - スマートコンストラクション:点検表のペーパーレス化サービスが建機レンタル業で採用 建機点検時間を20分短縮
建機レンタル業を営む福島建機が、点検表をペーパーレス化するSORABITOのSaaS「i-Rental 点検」の利用を開始した。導入効果として、建機1台あたりの点検業務時間が20分短縮したという。 - 産業動向:アクティオと共成レンテムの北海道拠点「千歳テクノパーク統括工場」が完成 ICT施工分野を強化
アクティオと共成レンテムは、北海道千歳市に、ICT建機を使用した土木施工のトレーニングフィールドを備えた整備工場と研究開発の場となる「千歳テクノパーク統括工場」を新設した。 - 第5回 建設・測量生産性向上展:シミュレーションを超えたFORUM8の建設VR/メタバース活用例
建設の分野でVR活用が進んでいる。しかし、もととなる3Dデータの取得やデータ変換などには機器のコストや作業の時間がかかり、建築や土木分野でのxR活用の妨げとなっていた。 - 第5回 建設・測量生産性向上展:仮設無しの革新的な“杭打ち”工事を実現する技研製作所の「インプラント工法」
技研製作所のインプラント工法は、先に圧入した杭を利用して新しい杭を圧入する工法。堤防、護岸壁などの工事に用い、建機の稼働用に仮設スペースを用意する必要もない利点があり、オランダをはじめ、海外の公共事業でも採用されている。 - 第5回 建設・測量生産性向上展:高価な建設ICTを用いた“i-Construction”は「ホントに儲かる?」コベルコ建機が真相を明かす
昨今は、IoTセンサーや空間処理技術を用いたマシンガイダンスや遠隔操作を備える高額なICT建機が市場に現れてきている。だが、3次元測量や情報化施工も含め、i-Constructionを活用することは、建設会社に費用対効果が見込める、言うなれば「本当に儲かる」のだろうか?