ブルーイノベーションの世界初、ISO準拠ドローンポートシステム 機体を問わず一括運用で完全自動運航へ:Japan Drone 2023(2/3 ページ)
2023年に発行されたISO 5491は、「物流用ドローンポートシステムの設備要件に関する国際標準規格」で、制定には国内ドローン企業のブルーイノベーションが大きな役割を果たした。同社がISOに準拠して開発したドローンポート情報管理システムは、異なるメーカーの機体や複数ドローンの全自動運航を目指した統合管理システムとなる。
ISO準拠のドローンポート情報管理システム「BEPポート|VIS」の提供開始
ISO 5491では、ドローンポートシステムを以下のように規定している。
・ドローンポート:ドローンの発着場で、格納、充電などを行うハードウェア
・周辺機器:気象状況や侵入検知などを行うセンサー類など
・情報管理システム(VIS:Vertiport Information System):ドローンポートシステムを統合的に管理する情報管理システム
ブルーイノベーションのドローンポート情報管理システム「BEPポート|VIS」は、ISO 5491のうち、「情報管理システム(VIS)」に準じ、同社によると世界初のシステムだという。
飛行中のドローンは、ドローン運航管理システム(UTM)が制御している。対して情報管理を担うBEPポート|VISは、ドローンポートとUTMを接続し、ドローンの安全な発着や充電などを管理する。
ブルーイノベーションのBEPポート|VISは、独自のデバイス統合プラットフォーム「Blue Earth Platform(BEP)」をベースとしている。ブルーイノベーションのBEPソリューションは、センシングシステムとサーバアプリで構成し、点検業務のDXソリューションを提供してきた。これまでのBEPで培った信頼性や安全性を担保した状態で、新しいISO規格にスピーディーに対応できたことがうかがえる。
BEPポート|VISは、2023年8月1日に実証や協創を想定したβ版を、ドローンポートや機体メーカー、物流や点検の事業者、ドローン運航管理のサービスプロバイダーなどに提供を開始している。
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