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調査リポート

「超重要インフラ」の維持管理が崩壊する2030年クライシス 人材確保に向けたマイスターエンジの提言スマートメンテナンス(3/4 ページ)

2000年以降、生産年齢人口減少の1.5倍以上にもなる急速なペースで技術者の減少が進行しており、年々増加する超重要インフラとの需給ギャップから、2030年には3割以上の設備でメンテナンスが成り立たなくなる危機が迫っている。

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若年求職者が重視するポイントは「サステイナブルな働き方」

 Z世代の求職者が就職活動/転職活動で、就職先や職種を選ぶ際のポイントは、「サステイナブルな働き方ができるか」「安定的な待遇を得られるか」を重視する傾向が強い。その中でも「サステイナブルな働き方」で、メンテナンス技術者に対し、「イレギュラーな働き方」や「肉体的にハードな環境」について、「現従事者の実感以上に」などのネガティブイメージが強く、障壁となっている。

 一方で求職者の持つ「働き方」に対するネガティブなイメージは、従事者の実感と比べ「過剰」に感じられているため、正しい情報発信が必要としている。

技能習得がメンテ業界入職の心理的な壁に…

 ネガティブイメージの要因の1つには、設備・機械メンテナンスエンジニアの技能習得で、「就業前の知識取得や経験が必須」と求職者の3人に1人が答え、技能習得の面で難しい印象を持たれていることがある。こうした傾向は、理系学生に比べ、文系学生や技術職未経験者でより顕著で、文系学生では4割が専門知識が必要とする職種と捉えている。

 サーベイに回答した現設備・機械メンテナンス技術者の8割は理系出身者となり、文系出身者はいわばマイノリティーで、人員増のためには文系の比率を引き上げる余地がある。

 また、現従事者目線では、求職者イメージよりも技術的なハードルは低いと考えており、着実な技能習得が可能な環境整備を進めつつ、固定観念を変えていかねばならないと結論付ける。


第二回レポートの調査概要

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