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【独自調査】平均年収は増加傾向で全産業平均を上回るも、男女間の格差は広がる建設業の人材動向レポート(50)(2/3 ページ)

本連載では、総合人材サービス会社で建設業向けの人材サービスを展開するヒューマンリソシアが、独自に調査した建設業における人材動向を定期レポートとしてお届けする。建設業従事者の人材動向に関する実態を解明し、建設業各社の採用・定着に向けた戦略を考えるうえで少しでもお役に立てれば幸いである。今回は、建設業で就業している正社員の給与動向と推移についてリサーチした。

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■男女別では、建設業の平均年収はいずれも、全産業平均を下回る

 一方で、男女別で全産業平均と比較すると、男性の正社員の平均年収は2020年を除いて全産業平均を下回っており、2022年は574万5000円で、全産業平均の579万8000円より0.9%低い(図表3)。また、女性の正社員の平均年収も2012年以降一貫して全産業平均を下回り、2022年は400万4000円で、全産業平均の431万5000円よりも7.2%低く、男性よりも差が大きい(図表4)。

 以上のように、建設業の平均年収は男女計では全産業平均を上回っているものの、男女別では、いずれも全産業平均を下回っている結果となった。これは建設業では相対的に平均年収が高い男性就業者の占める比率が高いため、結果として男女合計の平均年収を押し上げていると考えられる。

 なお、2020年の国勢調査の結果では、全産業の正社員に占める男性の比率は65%に対して、建設業は85%となっている。

【図表3 建設業および全産業の男性正社員の平均年収の推移】
【図表3 建設業および全産業の男性正社員の平均年収の推移】 出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」よりヒューマンリソシアが作成
【図表4 建設業および全産業の女性正社員の平均年収の推移】
【図表4 建設業および全産業の女性正社員の平均年収の推移】 出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」よりヒューマンリソシアが作成

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