大林組は、2023年10月1日付で新たに「調達本部」を設置すると明らかにした。
大林グループは、中期経営計画2022の基本戦略の1つとして「建設事業の基盤の強化と深化」を掲げ、高付加価値化と建設プロセス(営業、設計、調達、生産、サプライチェーン)強化による競争力と採算性の向上に取り組んでいる。
このうち、見積/積算業務や資材/労務外注などの調達力の強化については、建築本部に全店的な調達の企画戦略部門にあたる「調達マネジメント室」を設置。全店調達ネットワークの構築や主要資機材の調達調整、各本支店の調達支援などの戦略を推進していた。
今回、さらなる調達力の強化に向け、調達マネジメント室を社長直轄の本部組織として改組し、東京都港区港南の品川事務所内に約70人体制の「調達本部」を設置することとした。調達本部は、全店的な調達に関わる企画立案機能に加え、従前は本支店ごとに行っていた主要資材などの調達機能も担う組織とし、全店単位での戦略的かつ効率的な調達を担う。
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