関東大震災から100年、ウェザーニューズが震度6強以上の地震発生確率を診断する「大地震の発生率」を提供:防災ノウハウ
ウェザーニューズは、関東大震災から100年となる2023年9月1日の「防災の日」を前に、地震や津波への備えとして、スマホアプリ「ウェザーニュース」で震度6強以上の地震発生確率を診断する「大地震の発生率」を提供する。
ウェザーニューズは2023年8月29日、1923年に発生した関東大震災から100年目となる2023年9月1日の「防災の日」を前に、地震への備えの意識を高めることを目的に、スマホアプリ「ウェザーニュース」で「大地震の発生率」を提供すると発表した。
「大地震の発生率」で今後30年以内に震度6強以上に見舞われる確率を確認
大地震の発生率は、国立研究開発法人の防災科学技術研究所 地震ハザードステーション「J-SHIS」が公開している「確率論的地震動予測地図」をもとに、ユーザーの現在地や任意の地点で、今後30年以内の震度6強以上の地震の発生確率を診断する。
診断結果のページでは、確率に応じて5段階(0.1%未満、0.1〜3%、3〜6%、6〜26%、26%以上)でマップを色分けし、周辺のエリアの確率も合わせて確認できる。マップは250メートル四方の高解像度データで表示しているため、大地震の恐れがある地域をピンポイントでチェック。自宅や職場、学校など普段の生活エリアをはじめ、家族や親戚が住む地域についても、市区町村リストから検索可能だ。
また、無料アプリの「ウェザーニュース」では、最大震度5弱以上の地震を知らせる「地震アラーム」や津波情報が発表された際にスマホにプッシュ通知する「津波アラーム」、防災に関する情報を得られる「防災減災ハンドブック」を公開している。
地震や津波のアラームはiOS版のアプリでは、端末がマナーモードやおやすみモードなど音が鳴らない設定でも、地震や津波に関する重大な緊急情報を音を鳴らして通知する「重大な通知(Critical Alerts)」に対応。事前に設定をしておくと、端末がミュートの状態でも通常とは異なる「重大な通知」専用の音が鳴り、大きな地震や津波など緊急性の高い情報の見落としを防ぐ。
防災減災ハンドブックは、非常食など普段からの備えや、被災時の避難や安全確保になどに関する情報を集約している。
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