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映像制作からインフラ点検など産業用途の新たなフィールドへ ソニー製ドローン「Airpeak S1」の新機能:Japan Drone 2023(2/3 ページ)
新しいジンバルとバッテリー、GNSS-RTKキット、小型かつ高性能のLiDARセンサーがそろったソニーのプロフェッショナル向けドローン機体「Airpeak S1」。ソニーの強みでもあるデジタル一眼αシリーズなど映像機器と合わせ、産業用途でのシェア拡大を狙う。
飛行や測量の精度を高める新たなアクセサリー
Airpeak S1の産業用途での利用拡大のために、ソニーが考案したのはRTKキット「RTK-1」だ。機体に2台のアンテナを取り付けることで、RTK-GNSS(リアルタイムキネマティック/Real Time Kinematic:全球測位衛星システム)による高精度位置測位が可能になる。「GNSSだけでは数メートル単位の誤差を、RTK-GNSSを採用することで数センチ単位に抑えられる。飛行時の機体制御も高精度になり、正確な測量や点検が実現する」(製品紹介担当者)。
展示ブースにはもう1つ、Airpeak S1の産業用途での利用を後押しする製品を出品。Japan Drone 2023直前にソニーとの業務提携を発表したFLIGHTSの測量向けドローン搭載型LiDARセンサー「FLIGHTS SCAN for Airpeak」だ。
FLIGHTS SCANは、2022年8月に発売した高性能・低価格の小型LiDARセンサー。既に、DJIの産業用ドローン「Matrice 300 RTK」に装備されているが、ユーザーより国産ドローンにも搭載したいとの声が多数寄せられたことなどから、ソニーとの提携が決まった。
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