ニュース
身体的負担を軽減し作業効率向上「楽打ちインサートスティック」開発:製品動向
きんでんは、労働環境の改善と作業効率の向上を目的に、作業者が立ったままインサートを容易に挿入できる連射器「楽打ちインサートスティック」を未来工業と共同開発した。
きんでんは、労働環境の改善と作業効率の向上を目的に、作業者が立ったままインサートを容易に挿入できる連射器「楽打ちインサートスティック」を未来工業と共同開発した。
コンクリート構造物の天井に電気・配管設備などさまざまな部材を取り付ける場合、天井にインサートを敷設しボルトの取り付けを可能にする必要があり、基本的には天井部のコンクリート打設前にインサートの設置を行う。
今回開発した連射器は、立ったままでデッキ用インサートが差し込め、作業者の身体的負担を軽減できる。最大15個のデッキ用インサートを装填し連続差し込みが可能だ。また本体が透明でデッキ用インサートの色や数を視認可能であり、デッキ用インサートはスティックに差し込む方向を気にすることなくまとめて装填できる。
仕様は、本体寸法が全長1100ミリメートル、挿入口の直径が84ミリメートル、筒が38ミリメートル、本体重量が0.78キログラムだ。
従来、インサートの設置作業は、中腰の状態で1つ1つ手作業で差し込んでいた。中腰での作業は特に腰への負担が大きいことに加え、インサート打設数は大きな現場で1日300カ所程度にもおよび、作業効率の低下が見受けられることが課題となっていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- インフォマティクスが設備の墨出し業務に特化し、「GyroEye Holo」と「Rebro」を連携
インフォマティクスは、設備の墨出し業務に特化したMRシステム「GyroEye Holo」の機能強化を図り、設備用CADソフト「Rebro」と連携させた。 - 幹線端子の過度な締付け防止やマーキングを一体化 きんでんの「端子締付け管理システム」
きんでんは、電気設備工事の作業効率化を目的に、パナソニック製の充電インパクトドライバーとマーキング用アタッチメントを用いた「端子締付け管理システム」を開発した。 - 工事車両の逸走事故を体験可能なVRを開発、きんでん
きんでんは2019年5月、配電工事に携わる作業員の危険感受性を高めることを目的に、受講者が容易に使える可搬型の「VR電力量計アーク災害体感教育ツール」を開発した。同ツールの教育効果を確認し、第2弾のコンテンツについて検討を行い、災害やヒヤリ・ハットの事例が多い高所作業車逸走災害を採り上げた。 - きんでんが開発した“照度測定ロボ”、作業時間9割カット
きんでんは、自律走行により、指定した地点の照度測定ができるロボットを首都大学東京と共同開発した。新型ロボットは、照度測定に関わる実質的な作業時間を90%削減できる。