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「エスコンフィールド HOKKAIDO」の斬新な照明演出を可能にしたパナソニックの照明技術LED照明(2/3 ページ)

北海道日本ハムファイターズの新球場として2023年3月に供用開始となった「エスコンフィールド HOKKAIDO」。試合を盛り上げるダイナミックな球場演出には、パナソニック独自の照明技術が多大な貢献をしているという。

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エンタメ施設での照明演出とコンテンツ関連技術の豊富な知見を投入

 パナソニック エレクトリックワークス社は、これまで屋内外を問わず多くのスポーツ施設に照明ソリューションを提供してきた。その高い技術力と確かな実績が、新球場でも生かされており、特にエンタテイメント性を重視したイベント施設での照明演出とコンテンツ関連技術には多くの知見を有している。

エスコンフィールド HOKKAIDOの屋根はスライドで開閉。パナソニックのLED照明は、固定部に設置されている
エスコンフィールド HOKKAIDOの屋根はスライドで開閉。パナソニックのLED照明は、固定部に設置されている

 今回のエスコンフィールド HOKKAIDOへの導入では、プレーを行う選手や来場した観客はもちろん、施設の運営者や試合中継を楽しむ視聴者にも配慮がなされている。

 フィールドを照らす照明は、選手のプレーに悪影響を与えないように、光源からの光を絞る狭角配光や光の重なりを減らすことによる眩(まぶ)しさの低減などをあらかじめ計算して設置した。また、中継時のスーパースロー撮影も考慮し、チラつきの出ない点灯技術やDMX信号による照明器具の調光や調色の制御も実装している。特に、多数の映像レイヤーを高速かつ複雑にミックスして、斬新な映像を作り出す、映像制作ソリューションKAIROSの表現力は、新しい映像表現の可能性を感じさせるものとなっている。

LED投光器のユニット。スタジアムビーム(2kW相当)とグラウンドビーム(1kW相当)を組み合わせて照明設計した
LED投光器のユニット。スタジアムビーム(2kW相当)とグラウンドビーム(1kW相当)を組み合わせて照明設計した

映像や音と照明を連携、ダイナミックな演出を可能にするパナソニックの技術

 エスコンフィールド HOKKAIDOに配備されたパナソニックの照明システムで特筆すべき点は、映像や音との連携によってダイナミックな演出が可能になったことにある。

 例えば、ホームランが出た場合は、照明だけでなく音響や大型ビジョン、サイネージなどと連携し、球場内の興奮をタイミング良く盛り上げる。こうした柔軟な照明演出は、野球などのスポーツ観戦で、観客席だけでなく試合そのものも沸かせるのに役立つ。

 照明導入にあたっては、照明設計のVRツール「スポーツVR」も活用した。球場のLED照明は通信規格のDMXで制御し、1台の照明ごとに0〜100%で調光や点滅をコントロールして、多様な照明演出が実現する。そのため、スポーツVRで、事前にDMXによる演出効果を確認している。

 さらに、スポーツVRは照明器具を設置する前に、まぶしさや明るさといった照明環境の検証にも用いた。エスコンフィールド HOKKAIDOでは、選手や観客などに悪影響を与えることなく、照明の効果を最大限に引き出すことに成功している。

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