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エコモットがエッジAIカメラシステムをレンタル、作業現場の生産性向上:遠隔臨場
エコモットは、作業現場での生産性を向上させるエッジAIカメラシステム「PROLICA」のレンタル提供を開始する。ディープラーニングによる画像解析を用いた状況認識や異常検知が可能となっている。
エコモットは2023年2月2日、作業現場での生産性を向上させるエッジAI(人工知能)カメラシステム「PROLICA」のレンタル提供を同月より開始すると発表した。
同システムは、ディープラーニングによる画像解析を用いて状況認識や異常検知を実施するものだ。画像解析処理機能を有するカメラ本体がエッジ処理を担う。
また、通信制御盤との組み合わせにより、解析済みのデータをクラウドアプリケーションへ送信することや、異常検知時に警報器を作動させることが可能となる。
クラウドサーバに解析済みデータを蓄積することで、異常検知時に遠隔地からのより的確な指示が可能となる。また、同社のポータブル太陽光発電システム「SOBAT」を用いて電源を供給できるほか、パトランプやLED文字表示板とも連動できる。
工事車両の出入口付近での接触事故の防止、危険箇所への立入の監視、品質管理における見落とし防止といった用途に適する。
GPUを搭載したカメラ単体タイプの「PROLICA VISION」に加えて、さまざまなIPカメラによる映像を取り込みボックス内でAI処理できるボックスタイプの「PROLICA CORE」も提供する。
なお、レンタルに加えて購入も可能。販売に関してはオープン価格となっている。
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